両親から虐待を受けて相模原市児童相談所に通所していた男子中学生(死亡当時14)が自殺を図って死亡した問題について、ダウンタウンの松本人志が3月27日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」で持論を述べた。少年・少女の自殺について、学校や両親、いじめの加害者など責任を負うべき存在がいることを指摘したうえで、「一番悪いのは自殺することやと思う」と、自殺を解決策の選択肢に入れないよう訴えた。
相模原市の中学生は、親からの暴力を受けて児童相談所に保護を求めていたが、2月に自殺を図った。番組ではこのニュースを取り上げた。松本は次のように述べた。
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「ちょっと前もあったでしょ、万引きをしてないのに、したことにされて自殺した子がいて。こういう自殺するニュースをよく扱うやんか。学校が悪い、親が悪い、たとえばいじめで自殺するのもいじめっ子が悪い。もちろん全部そうなんですけど。でも、最終的に言って欲しいのは、一番悪いのは自殺することやと思うんね。それを意外とみんな言わないから。
自殺したら、みんながなんかかばってくれて、可哀想やと言ってくれて、もしかしたら、俺死んだら復讐になるんじゃないかとか、俺をいじめた奴らとか先生やなんやあって。そういう風に考えて、自殺をする子が、僕は減らないような気がするんですよ。
なんだかんだ言いながら、最終的に、自殺する奴が一番アホやでっていうことを、何の解決にもならへんしいろんな人がすごく悲しい思いさすんやでということを、もっと言ってほしいなと思うんですけどね」
自殺した中学生は2014年5月、親から暴力を受けたとして深夜にコンビニに駆け込み、警察官が保護。中学生はその後、児童相談所に親子通所面接を始めたが、児童相談所は「親子関係が改善してきている」と判断して保護を見送っていた。