注意:記事には裸体を描いた絵画が含まれています。
およそ3万年前、現在ヴィレンドルフと呼ばれるオーストリアの街で、旧石器時代の大胆なアーティストが女性の姿を石灰岩に彫った。ふくよかな腹部が美しい女性だ。現在「ヴィレンドルフのヴィーナス」として知られるこの作品は、新しいアートの道を切り開いた。
西洋芸術のアーティストにとって、女性の裸体はいつでもインスピレーションの源だった。それは、青白い顔をした都会的なアーティストにとっても、現代のフェミニスト運動に携わるアーティストにとっても同じだ。
ヴィレンドルフのヴィーナスからわかるように、長い間、ふっくらした腹部は多産と豊かさ、そして喜びのシンボルだった。女性やその体は、出産や美味しいご馳走など人間の奥深くにある感覚的な喜びと結び付けられることが多い。
私たちが敬う美術史の女神たちは、ふっくらした腹部を隠していないし、隠そうともしていない。ルーベンスが描くような魅力的でセクシーな女性から、ルシアン・フロイドの肉厚な女性。アートの歴史を飾る女性たちは、ふくよかな肉体の美しさを肯定している。
ピーテル・パウル・ルーベンス「三美神」1635年
ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル「トルコ風呂」、1862年
ラファエロ・サンティ「『三美神』の習作」1518年
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「ヴィーナスとオルガン奏者と子犬」1550年
ウィリアム・アドルフ・ブグロー「ヴィーナスの誕生」1879年
ギュスターヴ・クールベ「入浴する若い女」1866年
サンドロ・ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」1483-1485年
ルノワール「狩りをするディアナ」1867年
ハインリヒ・アルデグレーヴァー「エヴァ」1540年
ジョン・エヴァレット・ミレー「遍歴の騎士」1870年
ジャック・ブランチャード「人間に驚くヴィーナスと三美神」1631-1633年
エドヴァルド・ムンク「女性のヌード、野獣」1902年
アルテミジア・ジェンティレスキ「眠れるヴィーナス」1625-30年
アルテミジア・ジェンティレスキ「バテシバ」17世紀
グスタフ・クリムト「ベートーヴェン・フリーズ」1902年
アンリ・マティス「肘掛け椅子とオダリスク」1923
エゴン・シーレ「座っている少女」1917年
アンリ・マティス「青い裸体」1907年
アメデオ・モディリアーニ「うずくまる裸婦」1917年
ディエゴ・リベラ「Nude with beads」1930年
ルシアン・フロイド「眠る給付金管理者」1995年
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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