全校集会で「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」と発言した大阪市立茨田北中(鶴見区)の寺井寿男校長(61)が、休日に校門に私物の旭日旗を掲げていたと、毎日新聞などが3日17日に伝えた。
市教委関係者によると、校長は1月末の休日、閉鎖された市内の鉄道駅にすみついていた金魚を中学校が譲り受けた際、校門に私物の旭日旗を掲げた。後日、これを知った市教委の担当者が校長室に旭日旗があるのを確認し、撤去させたという。
また、校長は「大陸では殺すこと、盗むこと、うそをつくこと、裏切ること、あらゆる悪徳が生存のために必要だった。正直な人は生存競争に負け滅びてしまった」「日本だけが唯一、約束を守る」などとする卒業式の式辞を学校ホームページで一時公開していた。市教委はこの文言についても問題視しており、事実確認を進める。
(「2人以上出産」校長:休日校門に旭日旗 大阪市調査へ - 毎日新聞より 2016/03/18 03:00)
旭日旗は、平日は校長室に飾っていたという。
市教委は「校内での行為としては問題がある」として調査する方針。寺井校長は朝日放送に対して「学校の正式行事ではないので問題ない」と話しているという。
朝日をかたどった旭日旗は、戦前は日本の陸海軍旗として使用された。現在は陸上、海上両自衛隊が用いる一方、韓国や中国では「侵略の象徴」と受け止められており、抵抗感を持つ人もいる。
寺井校長は2月末、「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」と発言。3月15日にはこの発言について共同通信の取材に応じ、「年間を通して全講話を聞いてもらえれば不適切ではない」とする一方、「1回の講話としては問題があった」と話したという。
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