TBS系の看板報道番組「NEWS23」でキャスターに就任予定だったが同局を退社した小林悠アナウンサーが、3月16日発売の「週刊文春」の取材に応じ、適応障害と診断されていたことを告白した。
退社のきっかけとなったのは、小林アナと実業家A氏がデートする姿を報じた2月1日発売の「週刊ポスト」の記事。スポニチによると、この報道あたりから精神的に不安定な状態になり、「NEWS23」の出演辞退を局側に申し入れたという。
小林さんは、TBS退社後はメディアに出演する予定はなかったが、「あまりにも事実とかけ離れた報道が溢れています……」 と取材に応じた。
小林氏の異変に真っ先に気が付き、支えたのはA氏だった。現在A氏は独身であり、「大切な人」だと小林氏は明かす。
「彼のすすめで2月10日に心療内科に行ったところ、『適応障害』と診断されました。そこで初めて自分が病気だと気が付きました」
(小林悠TBS元アナが初告白「私は適応障害でした」 | スクープ速報 - 週刊文春WEBより 2016/03/15 16:02)
小林アナは2010年4月にTBSに入社。同年9月から情報番組「朝ズバッ!」、14年10月からは報道番組「報道特集」に出演していた。
■適応障害とは
適応障害とはどんな病気なのか。世界保健機構の診断ガイドラインによると「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されているという。
コトバンクによると、心理社会的なストレスがはっきりと認められ、情緒面や行動面に問題が生じるもので、職場の人間関係、夫婦間の葛藤を始め、親の離婚、子供の自立、失恋、身体疾患など、一過性のものから持続的なものまで、ストレス因子は幅広いという。
抑うつ気分、絶望感、涙もろさが見られたり、不安感につきまとわれ、物事に過敏になったり、心配が高じたりする。仕事や学業に困難が生じ、欠勤や不登校となる場合もある。子供ではケンカや破壊行動、大人でも無謀運転のような社会規範から見て問題となる行為として現れることもある。
「発症は、通常生活の変化やストレス性の出来事が生じて1カ月以内であり、ストレスが終結してから6カ月以上症状が持続することはない」とされている。しかし、ストレスが慢性的に存在する場合は、症状も慢性化する可能性がある。
ヨーロッパの調査によると、一般的に適応障害の患者は人口の1%といわれている。
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