日本中央競馬会(JRA)で16年ぶりに誕生した女性騎手、藤田菜七子(ななこ、18)が、「アイドル的存在」として注目を集めている。約130人の男性がひしめく勝負の世界で逃げ切ることができるか。
藤田はひな祭りの3月3日、地方競馬の川崎競馬でデビューし、初戦は9頭立ての8着だった。中央競馬デビューは5日に果たし、中山競馬第2レースで16頭中2着。翌6日にも中山競馬で2レースに騎乗し9、11着だった。初勝利はまだだが、「終わってほっとしています。また来週から頑張ろうと思いました」と話した。
朝日新聞デジタルは、藤田について次のように伝えた。
茨城県守谷市出身の藤田は小学6年の時、テレビで見た競馬に魅せられて騎手を目指したという。競争率20倍以上の難関を突破して2013年春、千葉県白井市にあるJRA競馬学校に入学。3年の訓練を経てプロデビューにこぎ着けた。
JRAではこれまで6人の女性騎手がデビューしたが、増沢由貴子(13年引退)の通算34勝が最多と、男性騎手と互角に戦うところまでいっていない。ただ、地方競馬では現在6人が活躍しており、高知競馬で05年から騎手を続ける別府真衣(28)は、通算580勝を超える成績を挙げている。
(16年ぶり女性騎手、ひな祭りにデビュー 単勝2番人気:朝日新聞デジタルより 2016/03/03 12:28)
藤田は、15日には別府騎手が所属する高知競馬に参戦する。
■空手初段、剣道は二段
藤田は根本康広厩舎に所属。1メートル57、46キロ。血液型A。スポニチによると、趣味は読書で、最近読んだ本は宮部みゆきの「ソロモンの偽証」。好きな有名人は、イギリスの人気グループ「ワン・ダイレクション」。中央競馬の騎手で目標にしているのは武豊騎手。空手初段、剣道は二段。ほかには水泳、ピアノ、フラダンスを習っていた。
今、会いたい人として、ニュージーランド出身の女性騎手リサ・オールプレスを挙げる。オールプレスは2015年5月から3カ月、短期免許で来日して6勝した。その際、藤田はオールプレスから様々なアドバイスを受けていたという。
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