タレントの武井壮さん(42)が、2月28日の東京マラソンで日本男子選手が低調な記録に終わったことについて、自身のTwitterで「遅いタイムでの駆け引きの強さに拘るうちは成長はない」と日本マラソン界に苦言を呈した。武井さんは陸上十種競技の元日本チャンピオンでもある。
東京マラソンで、日本勢は一般参加の高宮祐樹が2時間10分57秒で8位となったのが最高。同レースで「日本人選手3位以内」という、リオデジャネイロ・オリンピック代表選考の対象には入ったものの、オリンピック派遣設定記録には遠く及ばなかった。男子は大会を通じて記録が伸びなかった。
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リオ・オリンピックについて、日本陸連は2時間6分30秒の高い派遣設定記録を掲げ、海外勢と積極的に競り合う選手を求めている。代表選考のトップの評価は2015年12月の福岡国際で3位に入った佐々木悟の2時間8分56秒。酒井勝充・強化副委員長は東京マラソンを受けて28日、男子代表の最大3枠について「保証するものではない」と明言。最終選考会となる3月6日のびわ湖毎日の結果次第では代表数の上限まで使わない可能性を示唆した。
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マラソンは、女子の代表選考についてもめている。1月の大阪国際女子マラソンで優勝した福士加代子が、リオ・オリンピックの最終選考会を兼ねる名古屋ウィメンズマラソン(3月13日)に一般参加で強行エントリー。名古屋での他選手の結果次第でオリンピック代表に選ばれない可能性があるためだ。日本陸連は福士に対して「内定は出せないが、出場を控えてほしい」という意向を示していた。
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