東日本大震災で大きな被害を受けた、岩手県久慈市。2013年にはNHKの連続ドラマ「あまちゃん」のロケ地にもなった。劇中では「北三陸駅」として登場した三陸鉄道・久慈駅が卒業を迎えた地元高校生に向けて、毎年恒例のメッセージボードを掲示した。
震災から5年目を迎える今回は、震災による「マイナスからの出発環境なんて辛すぎる」と落ち込まないように激励した上で、「世間の波に呑みこまれないように、どうか皆様助けて上げてください」とサポートを呼びかけた。
そして「あまちゃん北三陸駅で通学したことが人生の糧となることを願っています」と、若者たちの新たな門出に向けた祝福の言葉を寄せた。
このメッセージが、ネット上で「泣きそうになった」「とても心がほっこりした」と静かな感動を呼んでいる。
高校卒業おめでとう
~津波・5年・旅立ち~
海が盛り上がって、車が流されて
そんな映像なんか見たくない。
小学生のころ、家族で見た夏の碧い海がいい。
みんな前を向いて生きろと言っても、
マイナスからの出発環境なんて辛すぎる。
そんなことを言っている君たちの心の真ん中が心配です。
どうかその分“いいこと”がたくさん訪れますように・・・。
世間の波に呑みこまれないように、
どうか皆様助けて上げてください。
あまちゃん北三陸駅で通学したことが
これから先、何かの機会に人生の糧となることを
願っています。ほんとに、みんなみんな愛おしい。
そして“さんてつ”を利用してくれてありがとう。
心から御礼申し上げます。
高校卒業おめでとう!みんなに幸あれ!
三陸鉄道 久慈駅
三陸鉄道のブログでは、このメッセージを書いたのは久慈駅の駒木副駅長と明かした上で、「卒業しても、時々は三陸鉄道に乗りにきてね」と呼びかけている。
ちなみに、2015年のメッセージはこちら。
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