鉛筆を使って絵を描くMariusz
ポーランド人アーティストMariusz Kędzierskiの絵の描き方は、普通の人とは一味違う。
「私は学校に行って友人達とサッカーをする普通の子供でしたが、少しだけ違うところがありました」と23歳のKędzierskiはハフポストUS版に対して語った。「生まれつき手がないんです」
「女性、2015年」
「母親、2015年」
Kędzierskiが芸術の虜になったのは3歳の時だ。彼はその障害を物ともせず、独自のデッサンや絵画の技術を編み出したが、12歳の時、健康上の問題で絵を描くのを止めなくてはならなかった。
しかし、2008年の手術後、すべてが変わった。彼は再び描くことが可能となり、それが彼にとってとても大きな救いとなったという。
「数年前までは、芸術が自分の人生の一部になるなんで想像できませんでした」と彼は言った。「でも今はそうなっているんです!」
過去7年間でKędzierskiは1万5千時間以上の時間を費やし、700もの写実性のきわめて高い肖像画を描いた。彼は腕の先に鉛筆を固定して描く。
「ナターリア・カリー、2013年」
「少年、2012年」
「どの絵も20時間以上かかっています」とKędzierskiは語った。「でも最高になりたければ、練習しなければならないし、言い訳を探すわけにもいきません」
Kędzierskiは子供の頃、自分のことをとても恥ずかしく感じており、肖像画を描くのはその痛みを誰かに伝えるためだったという。
「ガラスの向こう側、2014年」
「モニカ、2014年」
「人々の表情や目を通して、自分の感情を表現することができます」。彼は、作品の詳細な部分にも重要な意味があることを強調した。
Kędzierskiは、2013年にウィーンで開催された「ベスト・グローバル・アーティスト」で準大賞を受賞し、アメリカ、イギリスならびに韓国でその作品の一部を販売した。
「マルウィナ、2015年」
「眼の練習、2014年」
「Mariusz Draws」と題した彼の最新の作品群は、ヨーロッパを短期間で旅行したさいに、ベルリン、アムステルダム、ロンドン、パリ、アテネ、バルセロナならびにローマの街角に座って描いたものだ。彼は、「限界は乗り越えられる」というメッセージを伝えることで、彼のポジティブな精神が人々に影響を与えられればと願っている。
「裸の肖像、2014年」
「ポリーナ、2015年」
「ニック・ブイヂ、2014年」
「本当に強く望んでいるなら、アーティストになることや、自分のなりたいものになることは難しくありません。何も止めるものはないのです」と彼は言った。「私にとって、障害は自分の人生を素晴らしいものにできなくなることを意味していないんです」
「老女、2014年」
彼は人生を目一杯楽しんでいる。
「自画像、2011年」
Kędzierskiの作品は、彼のFacebookからも確認できる。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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