リリー・ローズが、本当に伝えたかったこと「同性愛をカミングアウトしたわけじゃなかった」

リリー・ローズ・デップは、自分の――セクシュアリティについて、事実をはっきりせたかった。

リリー・ローズ・デップは、自分の――セクシュアリティについて、事実をはっきりせたかった。

モデルで女優のリリー・ローズが、セクシュアリティについてカミングアウトしたことは、2015年の大きなニュースになった。

リリーは2015年8月、性的マイノリティの人たちを撮影するプロジェクト「LGBTQアイデンティティ・スペクトラムのどこにでもいる1万人の写真記録」に女性とふたりで登場し、「セクシュアリティの広大なスペクトラム(分布)のどこかに[落ちている]」とコメントした。

私は自分の恋人の女の子を誇りにしているの@lilyrose_depp。彼女は、自分が広大なスペクトラムのどこかに位置しているから、@selfevidentproject に参加したいと決めた。私は彼女を家族に迎え入れられて、最高に嬉しかった。彼女はいい人で、とても小さな宝物なの。#prouduncle #weareyou

俳優のジョニー・デップとモデルで女優のヴァネッサ・パラディの娘であるリリー・ローズは、そのときは「本当に誤解」で「同性愛者としてカミングアウトしようとしていたわけじゃなかった」と言っている。

「『自分のセクシュアリティにレッテルを貼らなくていい』と伝えたくて、私はこう言ったの。『最近は、とても多くの子ども達が、自分のセクシュアリティにレッテルを貼っていません。それって、かっこいいと思う』」彼女は2016年1月、ファッション誌「ナイロン」に語った。

「この発言が誤解を呼んで、みんなが私に『同性愛者』というレッテルを貼ったの。それは私が言いたかったことじゃない。もちろん別に間違っているわけじゃないけど、私は文字どおり『自分にレッテルを貼らなくていい』と言いたかっただけなの。それからみんなが『リリー・ローズ・デップは、同性愛者をカミングアウトした!』って言ったの」

リリー・ローズは、自分のセクシュアリティを「他人がとやかく言うことじゃない」と話した。彼女は「付き合いたい人と付き合う」つもりだ。

2015年11月、父親のデップが、娘のオリジナルのSNSの投稿に返信した。リリーにはものすごい数のフォロワーがいる。みんなびっくりした。でも、私は驚かない」

「私は知ってた。リリーは何でも怖がらずに話してくれるから。私たちは、この上ない絆で結ばれているし、ふたりの関係をとても誇りに思っている。リリーは本当にいつも一緒――彼女は鋭い子で、私が会った中でいちばん賢いひとりだね」

性的指向の変わりやすさは、若者たちの間でますます日常化してきている。2015年8月に発表された研究によれば、アメリカのベビーブーム世代(1940〜60年代生まれ)の14%が、自分を同性愛者であると認識しているにのに対して、ミレニアル世代(1980年〜2000年代初頭生まれ)のほぼ3分の1が、自分を非同性愛者であると認識しているに過ぎない。人々の性自認は、生物学的および社会的・文化的な厳格な区別から遠ざかっている。

ハフポストUS版が、性的マイノリティを紹介するカテゴリーページの名称を「HuffPost Queer Voices」に最近変更したのは、一部はこの気づきによるものだった。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

【関連記事】

▼写真をクリックするとスライドショーが開きます▼

ハフポスト日本版ライフスタイルはTwitterでも情報発信しています@HPJPLifestyle をフォロー