イギリスの歌手アデルが、ドナルド・トランプ氏に「ノー」をつきつけた。
アメリカ大統領選に共和党候補として出馬しているドナルド・トランプ氏は、アデルの許可を得ないまま、彼女の曲を選挙活動に使っていた。オクラホマ州のサラ・ペイリン氏応援演説の後に「ローリング・イン・ザ・ディープ」を流し、オハイオ州のイベントでは「スカイフォール」をテーマ曲として使った。
これに怒ったのがアデルのファンだ。ペイリンとトランプに曲を使わせないよう、Twitterでアデルに求めた。
「アデルは、ドナルド・トランプが人種差別や偏見を助長する手段として彼女の曲を使っていることを知っているんだろうか?」
2011年、アデルは政治に関わらない立場を明確にしている。しかし今回アデルのマネージメントチームは、トランプ氏が今後一切彼女の楽曲を使わないように求めている。
広報担当は「アデルはいかなる政治活動にも、楽曲の使用を許可していません」とインディペンデント紙に述べている。
「自分の楽曲が、ドナルド・トランプに使われていることを知った瞬間のアデル」
アデル以外にも、トランプ氏に勝手に楽曲を使われたミュージシャンがいる。
選挙活動中に「ドリーム・オン」を使われたエアロスミスのスティーブン・タイラーは、曲の使用を中止するよう弁護士を通して文書で求めた。
「曲の使用により、スティーブン・タイラーがトランプ氏の大統領選出馬に関係している、もしくは支持しているかのような誤った印象を与えてしまう」と文書には書かれていた。
また、R.E.M.のリードシンガー、マイケル・スタイプも、許可なく楽曲を使われた後に次のような声明を発表している。「このク◯ったれ。人の注意を引こうとする、みじめで力に飢えた小物め。俺たちの曲や発言を、あんたらのバカバカしい選挙演説に使うな」
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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