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フリーメイソンとは、もともと1720年代にアメリカで石工たちにより設立された友愛組織のメンバーを指す。今日、世界中にはおよそ600万人のフリーメイソンがいる。アメリカには推定で35万人がいるとされ、地域ごとに独立した支部を組織している。これらの場所は過去と現在のはざまにとらえられ、世間の目の外にあって、古めかしく謎めいた伝統を宿している。
カメラマンのジェイミー・クリプキは、2006年にこうした支部の1つ、ニューメキシコ州サンタフェのスコティッシュ・ライト・テンプルを訪れた。そこでクリプキは、神秘的な光で満たされた階段の風景を写真に収めた。
「その光の性質は、私がこれまでに見たどんなものとも違っていました」と、クリプキはハフポストUS版へのメールに記した。「あのイメージが、私をそこに何度も足を運ばせたきっかけでした。あの驚くような光がもっとないかと探し続けたのです。そうしているうちに、私はその場所の持つ文化に興味を持ちはじめました。そして、それを表す写真を撮りました」。
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フリーメイソンは、『ダ・ヴィンチ・コード』のような書籍や『ナショナル・トレジャー』といった映画では、極めて秘密主義的に描かれている。しかし、その内部を記録するクリプキに対し、この友愛結社は比較的オープンだった。
「はじめは、出入りするのにいくらか時間がかかりました。私は自分のプロジェクトを説明するために、数人のメンバーに会い、私がそれまで撮った写真を何枚か見せました。私が大規模な暴露をしようと躍起になっているわけではないことを理解すると、彼らは私がカメラを持って歩き回り、写真を撮るのを許可してくれました」。
最初の撮影の後、支部はクリプキのために推薦状を書き、彼が他の支部と接触するのを助けた。まもなく彼は、ニューメキシコ州、カリフォルニア州、ワイオミング州、コロラド州にある他の目的地を訪ねた。
「私は、利用できる光のみを使い、カメラと三脚であらゆるものを撮りました。フリーメイソン文化の秘密主義の性質は、結果として建物を窓の小さなものにしましたが、これは美しく、控えめなライティングを生み出します。ですからある意味、写真に現れる光の性質が、彼らの物語の一部を語るのです」。
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クリプキの写真は、近々アメリカフォークアート美術館で行われる展覧会「神秘と博愛(Mystery and Benevolence)」と、興味深い対比を成している。この展覧会は、こうした友愛組織の中心となるシンボルを探る。秘密結社に対する大衆文化の絶えざる興味を糧とする展覧会だ。
「秘密を理解していない部外者には、何かロマンティックなものがあるのです」と、キュレーターのステイシー・ホランダーはハフポストUS版に語った。
「友愛組織の持つシンボルは、私たちには少し気味が悪く思われるかもしれませんが、フリーメイソンとオッドフェローズ(編注:19世紀イギリスに起源を持つ、フリーメイソンと並ぶ秘密結社)の基本的な原則の1つは、死すべき運命を熟考することです。これは中世にさかのぼります。良き人生を送れば、良い死を迎えられるのです」。
展覧会は、18世紀から20世紀までの勲章や装具に重点を置くが、クリプキは現代の、人を当惑させる見方を提供する。彼は、このシリーズが、アメリカ史の空洞を照らすよう願っている。多くの場合、人の目にさらされないままだった部分だ。
「多くの人々はフリーメイソンの文化が謎に包まれていると知っているので、いくらかの偏見を持って近づきます」と彼は述べた。
「私はこれらの場所の内部を人々に見せられること、そしてそれが、閉ざされた扉の後ろで何が起こっているのかについて、人々がそれまで持っていた考えとどれぐらい一致するのか確かめてもらえることを、嬉しく思います」。
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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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