デンマークで1月13日、移民らが所持している現金や貴重品などを没収する法案が、議会で可決される見通しとなった。難民申請者が利用する一時滞在施設の利用料を、移民にも負担してもらうためだという。ガーディアンなどが報じた。
法案は、移民が所持する財産のうち、1万クローネ(約17万1400円)以上の現金や、同額以上の価値がある所持品を、当局が没収することを認めるもの。ただし、結婚指輪などの思い出の品は対象外となる。時計や携帯電話は対象となる。
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法案は元々、3000クローネ(約5万1400円)以上の現金、婚約指輪などの宝石類も対象とされていたが、批判が殺到したことから条件を改めた。13日に審議入りし、26日に採決が行われる予定だ。
この法案には、「ナチス・ドイツをほうふつさせる」という批判や、「恐怖や外国人嫌悪をあおる恐れがある」などの懸念の声が出ている。ガーディアン紙のアルバート・ナデリー 記者は「恥ずべき政策」とツイートした。
ヨーロッパには多くの移民や難民が流入しているが、デンマークでは6月の総選挙で中道右派が勝利を収めて以来、難民問題に厳しい姿勢を取っている。
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