結合する銀河のこの荘厳な画像の中で、2つが1つになる。
2015年12月、この壮観な光景がハッブル宇宙望遠鏡で捉えられた。
この写真は、地球からおよそ2.3億光年離れた地点にある、ヘルクレス座で形成される過程の銀河「NGC 6052」を示している。
欧州宇宙機関(ESA)によれば、天文学者たちは最初、銀河を「単一異常」の銀河として分類していたようだが、今では一体となりつつある1組の恒星系であることが確認されている。
画像では混沌として見えるこの新しい銀河も、最終的に新しい形に落ち着くことになるだろう、と科学者グループは語った。
「2つの銀河が重力に引きつけられて、徐々に近づいていき、やがて衝突するのです」と、欧州宇宙機関(ESA)がアメリカ航空宇宙局(NASA)のウェブサイト上で明らかにした。「それら2つの銀河が今、ひとつに融合していく瞬間に私たちは立ち会っているのです」。
「銀河が融合する際の衝突によって、個々の星が元の軌道から放り出されてしまっているため、この画像では「混沌として」見えるのです」と声明の中で言及した。
「最終的に、この新しい銀河は安定し、なんらかの形に落ち着くことになるでしょう。そうしてできた銀河は、元の2つの銀河からは想像もできない形になっている可能性があります」。
Space.com によれば、銀河の融合は一般的なことで、私たちのいる「天の川銀河」とアンドロメダ銀河も、40億年の時をかけ融合をはじめている。
ハッブル宇宙望遠鏡は、現代天文学の偉大なパイオニアの1人であるエドウィン・パウエル・ハッブルの名をとって命名され、スペースシャトル・ディスカバリーと共に、1990年に打ち上げられた。
アメリカ航空宇宙局(NASA)/欧州宇宙機関(ESA)共同プロジェクトにより撮影された最初の画像は、カメラのミラーが不完全だったため、ぼやけていたが、1993年、宇宙遊泳する宇宙飛行士がこの問題を修正して以来、この望遠鏡は何百枚もの研究画像を地球に送り続けている。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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