シリアなどから大量の移民が押し寄せているドイツで、約90人の女性が中東系やアフリカ系とみられる男性から、強盗や性的暴行の被害に遭ったと警察が発表し、衝撃を呼んでいる。
ロイター通信によると、ケルンの警察長官は1月5日に記者会見した。12月31日から1月1日にかけて、ケルンであった新年を祝う催しで、階段の上段から、群衆に向かって花火が投げ込まれ、約1000人が騒ぎになったという。長官は「新たな形態の犯罪」と表現した。犯人は「中東か北アフリカ出身のような外見」で、年齢は18歳から35歳とみられるといい、「1人からは、強姦されたという被害申告も出されている」と明らかにした。
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ウォール・ストリート・ジャーナルによると、女性たちは20~30人の複数の集団に取り囲まれて金品を奪われたり、性的な暴行を受けたりしたと届け出た。
2015年にドイツに流入した難民の数は100万人を超えており、他のヨーロッパ諸国を遥かに上回る。ドイツ社会では、犯罪が起きた時に難民が疑われる傾向が強まっている。
難民排斥を訴えて躍進した右翼政党「ドイツのための選択肢」は国境封鎖を主張した。フラウケ・ペトリー代表は「メルケルさん、犯罪と性的暴行が相次いでも、ドイツはあなたにとって『カラフルで多様性あふれる』国なんですか?」とツイートした。
報道官によれば、メルケル首相は「犯人がどこの出身であろうと、早急な捜査と処罰を最優先すべきだ」と述べた。
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