天皇陛下は1月1日、2016年の年頭にあたり、宮内庁を通じて文書で所感を公表した。2014年の戦後70年を振り返り、東日本大震災から5年を迎える今年は「復興が少しでもはかどるよう、願っています」とつづった。
以下に、感想全文を紹介する。
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昨年は戦後70年という年に当たり、多くの人々が先の戦争に思いを致した1年でした。新年を迎え、改めて国と人々の平安を祈念します。
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東日本大震災から間もなく5年を迎えようとしています。未(いま)だそれまで住んでいた地域に戻れずにいる人々や、仮設住宅で苦労の多い生活を送っている人々があることが案じられ、こうした人々が寒さの厳しい冬を健康に十分気を付けて過ごされるよう、そして、被災地域の復興が少しでもはかどるよう、願っています。
私どもの住む日本は誠に美しい自然に恵まれる一方、自然災害を受けやすい環境にあり、今年も日本人一人ひとりが防災の心を培うとともに、お互いが気を付け合って、身を守る努力を続けられることを心より希望しています。
本年が日本と世界の人々にとって幸せな年になることを祈ります。
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