中国・深圳の土砂崩れ、遺体を初めて収容 行方不明は81人に【画像集】

この事故で死者が確認されたのは初めて。地元当局は消防や警察など約3000人を投入して、行方不明者の捜索・救出活動に当たっている。

中国南部・広東省の深圳(シンセン)で起きた大規模な土砂崩れで、12月22日、1人が遺体で掘り出された。新華網が深圳市当局の発表として伝えた。この事故で死者が確認されたのは初めて。

共同通信によると、現時点での行方不明者は81人。地元当局は消防や警察など約3000人を投入して、行方不明者の捜索・救出活動に当たっている。しかし、二次災害の恐れから救出作業は極めて難航しており、現場に駆けつけた行方不明者の家族は不満を募らせているという。

人民日報によると、大雨で、2年以上にわたって積み上げられていた100メートル以上の建設残土が緩み、38万平方メートルにわたって押し流された。土砂は工場14棟、従業員宿舎3棟などを含む、33の建物を破壊した。

ロイターによると、現場は1年前から危険性が指摘されていた。

同市が発行する「深セン・イブニング・ポスト」は昨年10月、残土投棄の場所を他に見つけるのは「非常に困難」になりつつあるとする匿名の高官の話を掲載。その上で、深センにある12カ所の破棄場所について「持ちこたえられるのは来年(2015年)が限度」と指摘していた。

今回土砂崩れが起きた場所は今年2月に閉鎖される予定だったが、当局のニュースサイトによると、期限以降も土や廃棄物が運び込まれていたと付近の作業員が証言している。

深センの土砂崩れ、市政府が1年前に危険性を把握 | Reutersより 2015/12/22 12:51)

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