徳島県上勝町で行われている真剣なごみ対策を紹介したい。
Seeker Networkが制作したドキュメンタリーによれば、人口1700人の上勝町は厳しいリサイクル政策を採択し、「ごみゼロ」を目指している。
上勝町では、町内でのごみ焼却の有害な影響に気づき、ごみ処理を義務付ける衛生プログラムを導入した。2003年以来、全住民はごみをきれいに洗って、34種類に分別するようになった。
この徹底的な処理でごみ全体の80%がリサイクル、あるいは、堆肥化されている。そして、残りの20%は埋立て地に送られている。
しかし、上勝町は2020年までにごみの埋立て処理の全廃を計画している。
上勝町にはごみ収集車やごみ収集業者が存在しないため、住民はごみを家庭で堆肥化し、残りのごみを町のリサイクルセンターに運ぶ責任がある。リサイクルセンターではすべてのごみが適切に処理されるように担当者が監視している。
こうしたごみゼロ政策は「大変な作業」だと住民は認めているが、努力の成果はすでに現れている。
収集拠点のリサイクルセンターでは、各ごみの再利用法と、町が節約できるごみ処理費を説明する表示がされている。
この小さな町のリサイクルの取り組みはすでに世界の指導者の期待を上回っている。
9月に国連は「持続可能な開発目標」を採択し、その目標の中で、2030年までにリサイクルと再利用の分野で「国際協力を拡大」することを誓っている。
上勝町はすでに町のごみ政策を拡大し、その活動は主要リサイクルセンターをはるかに超えたものとなっている。
上勝町には、利用者が不要になった物を持ち込み、他のものを無料で持ち帰ることができる「くるくるショップ」がある。また、古い衣服、鯉のぼり、着物をテディベアのぬいぐるみやバッグ、その他の便利なものにリメイクする工房もある。
住民は、この新しいごみ処理ルールになじむのは最初は大変だったが、今では日課の一部になっている、と話す。
住民の片山初枝さんは「大変だし、面倒くさいし、最初はそれがちょっと抵抗がありました」とSeekers Networkに語った。「慣れれば自然に分別できるようになります」
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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