アメリカのタブロイド紙、ニューヨーク・デイリーニューズが、ドナルド・トランプ氏の「イスラム教徒を全面入国禁止」発言を批判し、過激派組織「イスラム国」(IS)の首切りになぞらえた風刺画を1面の早版に掲載した。
見出しは「トランプがメキシコ人を攻撃したとき、私は声を上げなかった。私はメキシコ人ではなかったからだ。彼がイスラム教徒を攻撃したとき、私は声を上げなかった。私はイスラム教徒ではなかったからだ。そして彼が私を攻撃したとき…」
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この文章は、第2次世界大戦時のドイツで、反ナチス運動の「告白教会」の指導者だったマルティン・ニーメラーによる有名な詩「彼らが最初、共産主義者を攻撃したとき」がもとになっている。「自分には関係ないから」と批判の声を上げなかったために、やがて自らが標的になるという当時の教訓を伝えた詩だ。
彼らが最初、共産主義者を攻撃したとき、私は声を上げなかった
私は共産主義者ではなかったから
次に彼らが労働組合員を攻撃したとき、私は声を上げなかった
私は労働組合員ではなかったから
次に彼らがユダヤ人を攻撃したとき、私は声を上げなかった
私はユダヤ人ではなかったから
そして彼らが私を攻撃したとき、私のために声を上げる人は、誰も残っていなかった
同紙は、アメリカン大学教授で『ナチスとよき隣人たち』の著者でもあるマックス・ポール・フリードマン氏のコラムも掲載した。フリードマン氏は「海外で商用または観光で滞在しているイスラム教徒を、アメリカに住む人も含めて再入国を拒むと発言したことで、彼は効果的に市民権を否定した」「ドイツのユダヤ人のように、彼らは国を失う状態になるだろう」と、トランプ氏の発言を批判している。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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