銃規制を訴えたニューヨークタイムズの1面社説、保守派の論客が銃弾を撃ち込んで笑いものに

弾丸で穴の空いた紙面の写真を掲載し、支持者に同じことをするよう呼びかけた。

相次ぐ銃乱射事件を受け、12月5日にニューヨークタイムズ紙が銃規制を訴え、95年ぶりに1面に社説を掲載した。保守的な物言いのウェブサイト「RedState.com」の論客、エリック・エリクソンは、ものすごく不愉快だったようだ。紙面に銃弾を撃ち込み、ソーシャルメディアに写真を投稿した。

ニューヨークタイムズに弾を撃ち込んで穴を空けた。これがニューヨークタイムズの社説に対する私の意見だ。

別のサイトには、弾丸で穴の空いた紙面の写真を掲載し、同調するよう呼びかけた。

「みなさん、ニューヨークタイムズの社説に弾丸で穴を空けて、写真を投稿してください。インスタグラムに投稿して、私のラジオ番組のハッシュタグをつけてくれたら、お礼を言うかもしれません」

エリクソンの大胆な提案は、さっそく笑いものになった。

みんなあなたの味方ですぜ、ボス。気を強く。もし紙1枚がそんなに怖いんだったら、私にメッセージ送って下さい。

誰も銃を没収したくない。だけどエリクソンからは銃を没収した方がいい。そうだろ?

この日の新聞を買ってくれることで、ニューヨークタイムズを支えてくれてありがとう!

銃規制反対派もエリクソンの射撃技術を疑問視した。

命中精度は大丈夫か。標的からどれくらい離れて、どんな拳銃で撃ったんだ?

保守論客として知られるエリクソンは、ニューヨークタイムズが「法を順守するすべての市民」から銃を没収しようとしていると非難した。

「アメリカは9.11の同時多発テロ以来、最悪のテロ攻撃に見舞われている。そしてニューヨークタイムズの答えは、法律を順守するすべての市民から銃を取り上げる必要があるというものだ。奴らをこらしめろ。ニューヨークタイムズはイスラム過激派の自爆テロに対し、丸腰で標的になれと言っている。ニューヨークタイムズは明らかに、テロの被害は自業自得だと言いたいのだ」

しかし、1920年以来となるニューヨークタイムズ1面の社説は、そんなことはまったく書いていない。ただ、「一定の種類の武器、たとえばカリフォルニアの事件で使われた、微妙に改造された戦闘用ライフル、そして一定の種類の弾薬」を法律で規制しようと言っているのだ。ハフポストUS版のニック・ボーマンは、ほとんどの銃犯罪が小型拳銃で行われているという現実に対し、ニューヨークタイムズの限定的な銃規制の提案を批判している。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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