サッカーJリーグのガンバ大阪・パトリック選手に対して「黒人死ねよ」と人種差別的なツイートがあった件に関して、一夜明けた11月29日、本人が「日本は世界で一番好きな国」と応援メッセージに感謝を示した。日刊スポーツが報じた。
同紙の取材に対して、パトリックは「すごく悲しい気持ちになった。昨日は明け方3時ごろまでいろいろ考えてしまって眠れなかった」と傷ついた心情を明かした。
その一方で、パトリックを擁護するメッセージも多く書き込まれていたことから「やっぱり、日本は世界で一番好きな国といえる。どの国にもいい人、悪い人は存在する。今回はガンバサポーターだけでなく他クラブのサポーターからもたくさん励ましのメッセージをもらった。心が強くなりました」と感謝の言葉を述べたという。
■浦和レッズ「差別を絶対に許しません」
また、人種差別ツイートをしたTwitterユーザーが浦和レッズのサポーターを名乗っていたことに関して、同チームは「差別を絶対に許しません」と声明文を発表した。
本日28日、開催された明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ(浦和レッズvsガンバ大阪)に関連して、ガンバ大阪のパトリック選手に対する差別的な投稿がSNSにおいてなされたことが確認されました。
発信者がどのような人物で何を目的に書き込んだかは特定できませんが、浦和レッズは差別を絶対に許しません。
昨年には、国際サッカー連盟(FIFA)総会の決議を尊重し「人種、肌の色、性別、言語、宗教、または出自などに関する差別的あるいは侮辱的な発言または行為を認めない」とする差別撲滅宣言をしました。
また、提携する国連の友アジア-パシフィックと共に差別撲滅に向けた取組みを行うためのアクションプログラム(行動計画)を策定し、5年計画で実施しております。啓発を重視し、ほぼ毎年差別撲滅を推進する「SPORTS FOR PEACE!デー」をホームゲームで設定しているほか、毎試合、来場するファン・サポーターの皆さまにも「差別撲滅宣言」への署名をお願いする等長期的な取組みとして臨んでおります。
浦和レッズは差別を断固として許しません。
今後とも、サッカーファミリーの一員として、差別撲滅に向けた取組みを進めてまいります。
浦和レッドダイヤモンズ
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