「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹さんと、息子3人を東大理3に入学させたことで話題の主婦「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんが、11月26日放送の『バイキング』(フジテレビ系)に出演し、子育てに関して大激論を交わした。尾木ママは子供の手伝いについて「させるべき」と主張。一方の佐藤ママは受験に不必要なので「させなくていい」と反論。それぞれ、どのような考えがあっての意見だったのか。
左:尾木直樹著『尾木ママ、どうして勉強しなきゃいけないの?』、右:佐藤亮子著『「灘 東大理Ⅲ」の3兄弟を育てた母が教える秀才の育て方』
この日、番組では育児の悩みを特集。「子供が遅刻・忘れ物をする」「勉強をしない」などの視聴者からの子育ての悩みについて、約45分にわたって尾木ママと佐藤ママが持論を述べた。
尾木ママは働く母親やシングルマザーなど、様々な家族がいることを考えて、子供は早い時期からなるべく自立するように育てるべきだと主張。「遅刻や忘れ物は、失敗から学んで子供は成長するものなので、失敗させるべき」「勉強は、ひとりでもやれるようにアドバイスする」などと答えた。
一方、佐藤ママは、子供がやる気を出すように親が寄り添うべきだとして、「忘れ物や遅刻をして、学校で怒られて行きたくならないように、親が準備するなどして防げる失敗は親が防ぐ」「子供が小さい時は、勉強のやり方はわからない。わからないままだと何もしないので、学校の勉強も分からなくなる。なるべく一緒に勉強する」などとコメント。共働きなど、家庭によって状況も違うので「子供にメモを渡して接触を多くする」などの提案をした。
この考え方の違いは、「子供に手伝いをさせるべきか」という質問への回答にも現れた。尾木ママは、手伝いを「させるべき」と回答。「段取り能力もつくし、達成感もある。ぐりとぐらの絵本でもお手伝いのシーンが出てくるように、実は子供はお手伝いが好き。うまくできないことを親が怒ると意欲をそいでしまうので、子供が手伝いをしなくなる。小さい子供にはかわいいスポンジを与えるなど、親子で一緒に楽しんでやればいい」と話した。
これに対して佐藤ママは、「させなくていい」との考えを示し、「暇な専業主婦じゃないと付き合えないのではないか。さっきから尾木先生は、忙しい家庭などは子供の勉強などに付き合えないとおっしゃっていたけれど、どうやって子供の手伝いに付き合うのか」と指摘。さらに、「子供がやりたい時ならやらせるべきだけれども、わざわざ、無理にたくさんやらせる必要はない」として、受験に不必要な手伝いは「基本的にはさせなくていい」と自信を見せた。
これらの2人のコメントに対し、Twitterから様々な意見が出ている。
《手伝いをさせたほうがいい、という意見》
- しなくていいってのは言い過ぎじゃない?
- 将来、自立できないから。何も出来ない大人になってしまう。
- うちの夫は子供の頃から家の手伝いをする習慣がついてるので、家事スキルが高く、結婚してから私はとても助かってます
- 一切やらなくて良い、受験の邪魔って。こんな風に育った息子の嫁にはなりたくない
- 私、全然お手伝いしなかったから、いま物凄く後悔してる
《手伝いをさせなくてもいい、という意見》
- 手伝いは気持ちの表れだから無理矢理やらせる必要はないんじゃない。やらされた感って、大人でもそうだけどいい気分じゃない。そうやって子供だから手伝いさせるっていうのは子供扱いだから子供の反発につながる
- いちいち教えてやらせるお手伝いは、して貰わない方が楽だ。尾木ママの言うお手伝いは、生きるために必要な自立の教育だよね。忙しい親の子供は、親のいない間に、洗濯取り込んでたたんでしまったり、洗い物しといてくれたり。なんか贅沢な教育論
- 10分の勉強も見れないほど忙しい親は子供の手伝いにつきあえないのでは?という佐藤ママの尾木ママへの反撃も確かにと思う
《その他の意見》
- 佐藤ママ 手伝い=子供が手伝ってくれたら母親は楽になるって意味の手伝い。尾木ママ 手伝わなくてもいいんだけどもあえて手伝ってもらった方が今後役立つから手伝わせる っていう、"手伝い"捉え方の違いな気がした
- 勝手な理由でいきなりやらせようとしたり、無理にやらせようとしたり、手伝いしないのを他人と比べるような物言いしてるからじゃね~の?インタビューの人みたいに独りよがりな物言いや考えかたをしてたら、そら子供も自発的にやろうとは思えやんやろな
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