映画「東京物語」や「晩春」など、小津安二郎監督作品に欠かせない女優として活躍した原節子(はら・せつこ、本名=会田昌江)さんが9月5日、肺炎のため神奈川県内の病院で死去したことが、11月25日に分かった。95歳だった。横浜市出身。47NEWSなどが伝えた。
35年に映画デビュー。37年、日独合作映画「新しき土」でヒロインに抜てきされ、新進女優の地位を確立した。
戦後、今井正監督「青い山脈」に主演。「晩春」「東京物語」など小津安二郎監督の代表作でヒロインを演じた。黒沢明監督「白痴」や成瀬巳喜男監督「めし」など、日本映画史を飾る名作に出演し、42歳で引退した。
(原節子さんが死去 邦画黄金期の大女優 - 47NEWS より 2015/11/25 22:57)
引退は、1963年に小津監督が亡くなるのと同時だった。以後は鎌倉の自宅で静かに暮らし、マスコミにも一切顔を出さなくなり、“伝説の大女優”的な存在になっていた。
原さんは2015年8月の後半から体調を崩し、入院していたという。
映画「東京物語」に出演する原節子さん(右)と香川京子さん
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