11月7日、フランス・パリのオルリー空港は大規模な機械故障に見舞われた。多くの飛行機が離陸できなくなり、数千人に影響が及んだ。
この故障の原因を調べた結果、驚くような事実が明らかになった。空港の航空管制システムのOSが「Windows 3.1」だったのだ。
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Windows 3.1は、フロッピーディスクが全盛の頃に使われていたOSだ。CD-ROMなんて遠い未来のものだと思われていた時代だ。
ニュースサイト「Vice News」によれば、コンピューターが故障してDECOR と呼ばれるソフトウェアが機能しなくなった。DECORは航空管制官がパイロットに「滑走路視距離(パイロットが滑走路上を見通せる距離)」を伝えるためのソフトウェアで、離陸・着陸時に使用される。
DECORがダウンすると、霧や悪天候で視界が悪くなっても管制官はパイロットにその情報を伝えることができなくなる。その結果、飛行機が離着陸できなくなったのだ。
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フランスの航空管制官の組合 UNSA-IESSAの事務局長を務めるアレクサンドレ・フィアクル氏によると、オルリー空港とシャルル・ド・ゴール空港を運営する会社は10〜20年前から、DECORを使用している。
フランス運輸省は2017年までにシステムを更新すると約束したようだが、そんなに早くはできないだろうという懐疑的な意見もあるという。
この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。
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