2015年11月15日に、パリ東中央のシャッターの降りた店の前を、女性が通り過ぎている写真。シャッターには「Paris we love you」の文字。この作品は、パリ同時多発テロ後にフランスのデザイナー、ジャン・ユリアン氏によって描かれた平和のシンボルとよく似ている。
…………
「平和のメッセージになるものが必要だと思ったのです」
グラフィックデザイナーが、世界中でシェアされた絵について語った。
2015年11月15日に、パリ東中央のシャッターの降りた店の前を、女性が通り過ぎている写真。シャッターには「Paris we love you」の文字。この作品は、パリ同時多発テロ後にフランスのデザイナー、ジャン・ユリアン氏によって描かれた平和のシンボルとよく似ている。
パリと世界が、13日に起こった痛ましい事件に強いショックを受けるなか、世界中のアーティストたちがSNSを通じて、自分たちの絵と、団結、希望、平和のメッセージをシェアすることを伝えてきた。
なかでも、フランスのグラフィックデザイナーのジャン・ユリアン氏の描いた絵は、パリの同時多発テロ後、団結のシンボルとして世界中で多くの人にシェアされた。
テロ当時、休暇中だったユリアン氏は、この悲劇の後に押し寄せた感情を表現するため、ピースサインの真ん中に立つエッフェル塔の絵を思いついたという。ユリアン氏は「平和のメッセージになるものが必要だと思ったのです」とCNNに語った。
14日には、フランス人作家のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリにより1943年に執筆され、今なお世界中で愛されている「星の王子さま」(Le Petit Prince)が、このシンボルを抱える画像が、「星の王子さま」のFacebookページに登場した。
この画像は、15日までに15万以上「いいね!」されている。
シャルリー・エブドの漫画家、ジョアン・スファール氏の力強いイラストも、これまでに世界中でシェアされてきた。
44歳のスファール氏は13日、「世界中の友人のみなさん、パリのために祈ってくれて(#prayforparis)ありがとうございます。でも、もう宗教はいらないのです」とInstagramに投稿したイラストに描いた。「私たちが信じるのは音楽! キス! 人生! シャンパン、そして喜び!#Parisisaboutlife(パリは人生だ)」
2015年1月に、パリにある雑誌社シャルリー・エブドの本社が銃撃を受けた。13日まで、この事件は、ここ数十年の間にフランスで起きたテロ事件では、一番凄惨な事件だった。
週末、14日から15日にかけてSNSにはプロ、アマを問わず、多くのアーティストの作品があふれ、パリで亡くなった人を悼み、この悲劇に向かって団結することを呼びかけた。
ダニエル・パルトラック氏による油絵(板絵)、「2015年11月13日」。100x80センチ、39,4x31,5インチ。もし気に入ったらご自由に使ってください。
私たちはフランスと一緒だ。Viva la liberte(自由万歳)。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー