車がない世界を想像できるだろうか。もちろん、車は便利だ。しかし、その排気ガスは空気を汚し、騒音を起こし、町の風景も変えてしまう。
もしあなたが、渋滞に巻き込まれたり、駐車をしたり、ガソリンにお金を使うことにうんざりしているのなら、世界中に広がる、車が入ることのできない10のスポットに向かってみよう。
そして、自転車に乗り、ウォーキングシューズに履き替え、車のない風景を楽しもう!
1.アメリカ・ミシガン州、マキノー島
ヒューロン湖にあるマキノー島では、1898年からすべての自動車の立ち入りが禁止されている。現在はサマーリゾート地として、家族や自然が好きな人、そして歴史ファンの間で人気のスポットになっている。交通手段は、自転車と馬車のみで、古きアメリカの雰囲気がそのままになっている。
2イギリス、サーク島
フランスのノルマンディーの沖にあるサーク島は、イギリスのチャネル諸島の一部でもある。小さな島ではあるが、島には眺めの素晴らしいスポットがたくさんあり、ハイキングやサイクリングにもってこいだ。このサーク島に入ることを許されている自動車は、トラクターだけ。ここでの移動手段は、馬車、自転車、徒歩なのだ。
3.イタリア、ヴェネツィア
もし自動車が走ることが許されていたら、ヴェネツィアの曲がりくねった狭い道は、同じ姿になっていなかっただろう。ヴェネツィアに暮らす人と、観光客にとって、ムラーノ島やリド島などの近くの島への移動手段に使えるのは、ヴァポレットの水上バスだけだ。ヴェネツィアの有名な運河は、ゴンドラでも移動することができる。
4.モロッコ、フェズ・エル・バリ
フェズ・エル・バリ(オールド・フェスともいわれる)は、昔ながらの通りが入り組んだ迷宮のような街で、車が走れないことで、都会のワンダーランドとなっている。自分の足で歩いて、店、レストラン、モスクなどを見つけてみよう。
5.アルゼンチン、ラ・クンブレシータ
ラ・クンブレシータは、カラムチタ・バレーにある小さな趣のある街だ。この村には車両進入禁止のポリシーがあり、そのためにこの絵本に出てくるような街並みが保たれている。ここではエコツーリズムも盛んで、多くの観光客が森をハイキングしたり、滝を見たり野外でキャンプするために訪れている。観光客は近くの駐車場に自分の車を駐車することができるが、リオ・デル・メディオの橋は徒歩で渡ることになる。
6.ギリシャ、イドラ島
エーゲ海に位置するイドラ島は、まさに楽園のような場所だ。ここでは一切の車両の進入が禁止されており、自動車もスクーターも無いため、丸石の道路は歩行者とロバが自由に行き来している。イドラ島は、昔からの建築物、美しい青い海、隠し入り江や美しい沿岸のハイキングコースで知られている。
7.ノースカロライナ州、ボールド・ヘッド・アイランド
ノースカロライナのボールド・ヘッド・アイランドに向かうときは、日常の些細な悩みは置いていこう(車も置いていこう)。この絵のように美しい島は、多くのビーチ、海沿いのゴルフコース、古風なコテージなどで人気のバケーションスポットとなっている。この島での移動手段は、ゴルフカート、自転車、徒歩のみ。
8.オランダ、ギートホールン
アムステルダムの北東約88キロに位置するギートホールンは、ときに「オランダのベネツィア」と呼ばれることがある。町の運河の上には180もの橋があり、まるで絵の中から飛び出てきたような風景だ。運河はボートで移動でき、町は徒歩で移動できる。
9.ニューヨーク州、ファイアー・アイランド
ファイアー・アイランドは、誰もが夢見る夏のリゾート地だ。ロングアイランドの南に位置するこの島は、ビーチ、入り江、公園などがあり、大抵夏の間は、訪れる人でいっぱいになる。地元の人や観光客は、島を自転車で巡ったり歩いたりしながら、島の落ち着いた雰囲気を存分に楽しむこともできる。
10.スイス、ツェルマット
ツェルマットは、マッターホルンなどの有名な山も含む、スイスの最も高い山麓のふもとに位置している。このアルパインの町は、非常に美しく、山にはスキーやその他のウィンタースポーツのために訪れる人が多い。車がないので、空気はとても綺麗で、ツェルマットから眺めるマッターホルンは絶景だ。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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