ブリトニー・スピアーズの大ヒット曲、実はこういう意味だった

ブリトニー・スピアーズの1998年の大ヒット曲「... Baby One More Time」は、ちょっと不思議なタイトルだった。

ブリトニー・スピアーズの1998年の大ヒット曲「... Baby One More Time」は、ちょっと不思議なタイトルだった。

「Hit me, baby, one more time」(直訳すると「お願い、もう1回ぶって」)と、全盛期のブリトニーは歌っていた。実はこの歌、殴ったりぶったりという肉体的苦痛を与えてほしいとか、SMっぽいことをやってほしいという意味ではないと分かっているが、ではいったいどういう意味だったのかも明らかになっていない。ともかくこの歌はビルボードのヒットチャートを駆け上がり、1999年1月に1位になった。

そして17年後、ジョン・シーブルックスの新著で、ついにその真の意味が明らかになった。

この曲はスウェーデンの作詞家マックス・マーティンと、スウェーデンとモロッコの血を引くラミ・ヤクーブが書いた。2人はスウェーデンのストックホルムにある、90年代に数々のヒット曲を生み出した有名なチェイロン・スタジオで働いていた。シーブルックスの本によれば、マーティンともう1人のスタッフは、若くて鮮烈な印象のあるブリトニーと一緒に仕事をしたいと願っていたという。マーティンは、彼氏と別れたばかりの女の子の気持ちを歌った「Hit Me Baby (One More Time)」を書いた。

本によれば、この2人のスウェーデン人は、「Hit」はアメリカの10代が「Call」(電話する)という意味で使う、最新のスラング(はやり言葉)だと考えた。つまりブリトニーが歌っているのは「寂しいから、別れたばかりの元彼がもう1回電話してくれないかな」という意味だったのだ。別にやましい内容じゃなかったんだ!

ブリトニーが所属するジャイブ・レコードはこの歌を気に入ったが、タイトルにピンと来なかったため、「Hit Me」の部分は外れ「...Baby One More Time」というタイトルになった。

謎は解けた。

本によれば、マーティンは実はこの曲をTLCに歌わないかと持ちかけたが断られ、ブリトニーに合わせて微修正した。

「私は、あの曲は好きだったの。でも『ぶつ』って? 『もう1回ぶって』って歌わなきゃいけないの? それはイヤ!」。2013年にTLCのT-Bozが語っている。スウェーデンのポップスター、ロビンもこの曲には乗らなかった。

ブリトニーは、マーティンと最初に会ったときの印象を「モトリー・クルーの誰かみたい」と怖がったというが、曲はレコーディングされ、そして歴史に名を刻んだ。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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