碧志摩メグ、志摩市が公認撤回 「あまりにも海女のイメージとかけ離れていた」

三重県志摩市の公認キャラクター「碧志摩(あおしま)メグ」に「性的な部分を過剰に強調していて不快だ」とする批判が出ていた問題で、同市は11月5日、公認撤回を決めたと発表した。
ama-megu.com

三重県志摩市の公認キャラクター「碧志摩(あおしま)メグ」に「性的な部分を過剰に強調していて不快だ」とする批判が出ていた問題で、同市は11月5日、公認撤回を決めたと発表した。キャラクターの作者が市に公認撤回を申し出ていたという。産経WESTなどが報じた。

碧志摩メグは、志摩市が観光や海女文化を国内外へPRしようと、2014年11月に公開された。作者は、四日市市のイベント会社「マウスビーチ」を運営する浜口喜博さん。17歳の女の子で、身長158センチ、体重46キロ、将来の夢は「日本一の海女」になること、という設定だった。

しかし、海女姿のキャラクターの前裾がはだけていることなどから、地元住民から「女性蔑視。不快感を与える」として反対の署名活動が起きた。8月には公認撤回や使用停止などを求めて、現役海女を含む309人分の署名が市に提出されていた

■「海女さんの約3割が公認に反対」

NHKニュースによると、キャラクターの生みの親である浜口さんは「デザインを変更せず、民間の力だけで伊勢志摩を応援できる環境を作るため、市の公認の撤回を申し出た」と説明。大口秀和市長は「海女さんの代表者との話し合いでは、約3割が公認に反対だった。少なくとも海女さんには応援していただきたいが、現状ではそうでないことを考慮し、申し出を承認した」と会見でコメントした。

署名活動を進めた志摩市の海女の山本文子さん(66)と夫の泰稔さん(68)は、「志摩市には海女の後継者が増えるようなPRはしてほしいが、今回のキャラクターはあまりにも海女のイメージとかけ離れていた。公認が撤回されて本当にうれしいです」と話していたという。

碧志摩メグは今後、志摩市の公式サイトなどから「公認」の文字を削除。「伊勢志摩海女萌えキャラクター」として、民間ベースで活用するという。

【関連記事】

注目記事