「痴漢抑止バッジ」デザイン公募へ 女子高生が考案、被害ゼロに

痴漢の被害に悩んでいた都内在住の女子高生が「痴漢抑止バッジ」を発案、ネットを使ってデザインを公募することになった。
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痴漢の被害に悩んでいた都内在住の女子高生が「痴漢抑止バッジ」を発案、11月4日からデザインの公募が始まった

公式サイトでの母親の解説によると、高校2年生のたか子さん(仮名)は小柄で大人しい性格。通学中の電車内で痴漢に遭遇することが頻繁にあった。高校に通い出して最初の1年目は周りに助けを求めることも、声を上げることすらも出来ず、泣いて帰ってくるばかりだった。母子はできる限りの対策を考えて、防犯ブザーを持ったり、車両を変えるなどの対策を試みたが効果は薄かったという。

そんな中、埼玉県警が痴漢防止シールを配布しているというニュースを知った。痴漢の手を掴むと赤いインクの×印を付けることができるシールだったが、たか子さんは「間違えて、やっていない人の手を掴むのが怖い」と使用するのを躊躇した。最終的に、「痴漢は犯罪です」と記したカードを身につけることにした。カードはネット上のフリーイラストから、母親が作成した。2015年4月から、通学カバンのショルダーストラップの背中側に付けている。

最初の頃は「あの~、いたずらで何か付けられてますよ」と声を掛けてくれる人や、「痴漢する方も相手を選ぶよな。」と背後でふざける心無い男子高生達がいましたが、「痴漢されるより何十倍もマシ」と言ってたか子さんは付け続けた。それ以来、痴漢被害はピタッとなくなったという。

■バッジのデザインを公募、クラウドファンディングへ

この経験を元に、たか子さんと母親、母親の友人のフリーライターが中心となって、「痴漢は犯罪です」と記した痴漢防止バッジを制作するプロジェクト「Stop 痴漢 バッジ」を発足させた。8月にはサンプルバッジを身につけてみたが、たか子さんの友人からの反応もカードより良かったという。

痴漢被害にあっている女性達に受け入れられる缶バッジのデザインを「クラウドワークス」で公募するほか、製作資金は「FAAVO東京23区」でクラウドファンディングする。インターネットのクラウドサービスを活用することで、多くの方々が痴漢被害に対し目を向ける機会となる効果も期待しているという。

【UPDATE】当初の予定より早く11月4日からデザインの公募が開始されたので加筆しました。(2015/11/04)

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