ついに疲れないハイヒールが誕生します。中央大の研究者が「ヤチャイカ」を開発(動画)

中央大学の研究者が「疲れないハイヒール」の開発に成功した。

中央大学の研究者が「疲れないハイヒール」の開発に成功した。Fashionsnap.comが9月25日に報じた。

次世代のデザインエンジニアを支援する「第10回 ジェームズ・ダイソン・アワード」にノミネートされており、国内一次審査では2位に選ばれた。10月24日から開催される「東京デザインウィーク」に改良品を出展する予定で、評判次第で商品化の検討も進めていくという。

■「致命的なデメリット」を低減

2枚の曲がった板バネとゴム板を用いた衝撃吸収機能を搭載しており、ファッション性と快適性の両立を目指しているのが特徴だ。

ダイソン・アワードの公式サイトに掲載された紹介文によると、ハイヒールはファッションアイテムとして女性に根強い人気があるが、パーティーなどでの立ち姿を優先してデザインしているため、歩行時には疲労がたまりやすく関節や腱にダメージを与えていると指摘。「ハイヒールに致命的なデメリットがあることは健康上や安全性の問題にとどまらず、女性の社会進出を阻害する要因であるやもしれません」と警鐘を鳴らしている。

「YaCHAIKA(ヤチャイカ)」の名前は、世界初の女性宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワが宇宙で発した「ヤ・チャイカ」(ロシア語で「こちらはカモメ」)という交信に由来。ヒールの板バネの形状が,カモメが羽を広げて飛んでいる姿にもかけているという。

■むしろ履いたほうが快適になるハイヒールを

開発したのは、中央大学研究開発機構でバイオメカトロニクスなどを研究する山田泰之さん。Fashionsnap.comに以下のようにコメントしている。

「一部の男性はヒールなんて履かなければいいと言うかもしれないが、仕事上の(暗黙の)ルールやTPOなどの個人では解決できない制約や、ファッションの流行がハイヒールありきでデザインされた洋服であるなどの理由から、現代女性はハイヒールを長時間履くことがあり、疲労や健康被害が起きることもしばしばです。そうした問題を女性個人の選択で解決できるようにするため、むしろ履いたほうが快適になるハイヒールをデザインしようと思いました」

【動画】中央大学研究者が開発、快適性と安全性を追求したハイヒールがダイソン アワード入賞 | Fashionsnap.com 2015/09/25 19:00)

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