ファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッド氏が、シェールガス採掘に抗議するためデーヴィッド・キャメロン首相邸に戦車で乗り付けた。
キャメロン首相は、イングランド北部でシェールガスの採掘を計画している。シェールガスを採掘するためには「フラッキング」とよばれる地下の岩を水圧で破砕する方法が用いられるが、環境団体などは、水に加えられた化学物質が環境に悪影響を及ぼすことを懸念している。
74歳のウエストウッド氏もシェールガス採掘に反対しており、政府が認めた新たな採掘に抗議するため、オックスフォードシャー州ウィットニーにあるキャメロン首相邸に乗り込んだのだ。
白い戦車の上に乘ってキャメロン邸へ向かうヴィヴィアン・ウエストウッド氏
抗議活動の途中、ウエストウッド氏は次のように語った。
「キャメロン首相は、自国民に対して化学物質を使用したカダフィ大統領やアサド大統領を非難し、政権交代すべきだと言っています」
「しかし、彼はここイギリスで同じことをしているのです。政府の主任研究員が反対しているにも関わらず、有毒で命を脅かす危険のある化学物質を自国民に対して使おうとしているのです」
「イギリスで、政権交代が行われるべき時です。キャメロン首相は土地の持ち主に対して、土地を明け渡すことや家の真下でのフラッキングを強制しようとしています。イギリス人は戦うより他に選択肢はありません」
イギリス政府は、石油やガス調査を許可する方針のもと、8月にヨークシャーの大部分、ノース・ウェスト・イングランド、イースト・ミッドランズで採掘作業を許可すると発表した。
リーズ、シェフィールド、リンカーン、そしてノッティンガム近辺で、企業はシェールガスの採掘ができるようになる。これに対して環境団体は多くの抗議活動が起こると予想している。
(動画は Thames Valley Newsに掲載されたものです)
この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー