ハリー・ポッターシリーズの悪役、闇の魔法使いヴォルデモート卿は、その恐ろしさゆえに、「名前を言ってはいけないあの人」と呼ばれる。
しかし、この名前がこれまでにずっと間違って発音されてきた、と作者J・K・ローリング氏が明かした。ハリーポッターファンのマイケル・ルセロ氏のツイートをローリング氏がリツイートしたことでわかった。
「ハリー・ポッターのシリーズのトリビアについて言い忘れていたことが。ローリングによると、ヴォルデモート(Voldemort)の最後の"t"は発音しないらしい」
このツイートに対し、ローリング氏は次のように述べている。
「でもこう発音するのは、おそらく私だけでしょう」
「t」を発音しないのであれば、「ヴォルデモート」ではなく「ヴォルデモー」になる。とてもフランス的な発音だ。
ヴォルデモートの本当の名前は「ヴォルデモー」だった
しかし疑問も残る。ヴォルデモートの本名がヴォルデモーであれば、なぜローリング氏は、これまでそれを明かさなかったのか。ハリー・ポッターの最大の敵であるこの魔法使いは、映画でもヴォルデモートと呼ばれている。映画化される時に、脚本家に本当の名前はヴォルデモーだと伝えることだってできたはずだ。
それに、ローリング氏自身もヴォルデモートと発音している。
なぜローリング氏は「ヴォルデモート」と発音しているのか、という質問に対するローリング氏のチームの答えは「ファンとの交流」だ、というものでそれ以上の回答はない。
一方で、ローリング氏が「ヴォルデモー」と発音している時もある。下の映像は1999年にローリング氏が「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を朗読しているところだが、7:41秒付近で、ローリング氏は「ヴォルデモー」と発音している。
果たして「名前を言ってはいけないあの人」の本名は「ヴォルデモート」なのか「ヴォルデモー」なのか。答えはまだ闇の中のようだ。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー