「スーパーヘンジ」とは? ストーンヘンジを超える巨石の列を発見

イギリス南西部の世界遺産ストーンヘンジの近くにあるダーリントンウォールズで、巨石が100個以上連なった世界最大級の環状遺跡を地中探査で発見された。

イギリス・ブラッドフォード大学は9月7日、イギリス南西部の世界遺産ストーンヘンジの近くにあるダーリントンウォールズで、巨石が100個以上連なった世界最大級の環状遺跡を地中探査で発見したと発表した

ダーリントンウォールズは、ストーンヘンジから3kmほど離れた位置にある約4500年前の土塁。「スーパーヘンジ」とも呼ばれている。ストーンヘンジが約5000年前の遺跡なので、約500年ほど後の時代になる。

この土塁に直径500m、円周が1500mを超える巨石の列が埋まっていることが分かった。調査チームは特殊なレーダーや磁気センサーなどを使った地中探査の結果、高さが最大4.5mの石が約100個連なっていたことを確認したという。

ダーリントンウォールズの「スーパーヘンジ」の地下に見つかった巨石の列

ハフポストUK版によると、調査プロジェクトを率いたブラッドフォード大学の考古学者、ヴィンス・ギャフニー教授は以下のように話した。

「私たちはヨーロッパ最大の石の記念碑群がすぐ近くにあることに、4000年間も気づいてなかったのです。これは、まさに注目すべき遺跡です。こんな物は世界中のどこにもありません。これは全く新しくて、そのスケールは尋常でありません」

スーパーヘンジの石の列は、アルファベットの「C」を描くにようにぐるっと取り囲んでいる

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