漫才コンビ「爆笑問題」の太田光さんは9月6日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」で、2020年東京オリンピックの公式エンブレムが白紙撤回されたテーマを取り上げ、デザインした佐野研二郎氏や佐野氏の作品がネットで攻撃される風潮に疑問を呈した。
太田さんは「事件が起きなきゃ興味も持たなかった」とした上で、「『ニッポン頑張れ』って、オリンピックが決まったときにみんなで言ったのが、急に、日本人の特徴かもしれないけど『日本の恥だ』ってことになるでしょ。エンブレムって日本の恥っていうほどたいしたことじゃないと思うのね。外国のメディアなんかも鬼の首を取ったように『日本は失敗した』みたいなこと言ってるけど、これも大人げないなっていう気がする」と批判した。
問題となった盗用や流用が「どこまでデザイン業界で許されてるのか、我々は判断できない」と述べ「佐野さんがどこまで悪質なのか、知らない人がたぶん突っ込んでると思う。そういう中で、日本人側が佐野さんを守らないんだよね。でも俺から言わせると、もっと佐野さんを守ればいいじゃんって思うのね。IOCだって(問題ないと)言ってるんだから、『おまえら外人が文句言うんじゃないよ』と言ったっていいと思うのね」と話し、ネット上で代案として出回っている作品も「まあ一様に、桜だの日の丸だの、言ってみりゃあ、今まで通りの日本のイメージですよ。しかも外国から見た『和』のイメージだよ」と切り捨てた。
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「これだけ世界中がつるし上げてて『平和の祭典だ』って言う。だったらもう『平和の祭典』なんかやめちゃえばいいじゃん、って俺は思うのね」と、皮肉も忘れなかった。
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