インド南部の空港が、太陽光発電だけで運営できるようになったよ

インドのコーチン国際空港で、自家発電量が消費電力量を上回った。

インドは、アメリカ・中国とともに温室効果ガスの三大排出国として知られているが、そのインドが、温室効果ガス削減のための大きな一歩を踏み出した。

注目を集めているのは、インド南部の都市コーチにあるコーチン国際空港だ。この、インド4番目の規模であるコーチン国際空港が、8月18日に「完全にエネルギー・ニュートラルになった」と、インドの経済紙、エコノミック・タイムズが伝えている。「エネルギー・ニュートラル」とは、自家発電量が消費電力量を上回ったことを意味する。

コーチン国際空港は、インド政府が一部を出資して官民恊働で運営する空港だ。約20万平方メートルの敷地内に4万6000枚以上のソーラーパネルを設置して、出力12MWを実現。エネルギー・ニュートラルを達成した。

アルジャジーラ・アメリカによると、設置にかかった期間は6カ月で、費用は1000万ドルだったが、この費用は5年以内に回収できると同空港は予想している。

上空から撮影したコーチン国際空港のソーラーパネル

ソーラーパネルの設計と設置を担当したのはドイツのボッシュ社で、パネルは25年間の保証付きだとインドのニュースメディア、キャッチ・ニュースは伝えている。

コーチン国際空港が太陽光発電を試験的に開始したのは2013年3月で、エコノミック・タイムズ紙によれば、初めは到着ターミナルの屋上に100kW規模の太陽光発電システムを設置した。

インド政府は、現在4GWの太陽光発電量を、2022年までに最大100GWまで引き上げることを目標にしている。

さらに大きな目標として、2022年までに消費エネルギーの15%を再生可能エネルギーでまかなうことを目指しており、太陽光発電はそのうちの3%を占める。

そのインド政府は、2015年7月に、土地開発業者がより再生可能エネルギー利用しやすくなるよう、新たな奨励策を発表した。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:水書健司/ガリレオ]

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