路上で娘を抱えながらペンを売るシリア難民の父親に、見知らぬ人たちから手が差し伸べられた(画像)

あるシリア人難民の写真が大きな反響を呼んだ。

あるシリア人難民の写真が大きな反響を呼んだ。それは男性が娘を抱えながら、路上でペンを売っている痛ましい写真だった。

ベイルートで眠った娘を抱えながらペンを売る、シリア人の父親

この写真は世界中で100万人以上にシェアされ、アイスランド人活動家のギスール・シモナーソンさんがこの男性を見つけようというキャンペーンを立ち上げた。

ニュースサイト「Conflicts」の運営を支援しているシモナーソンさんは8月25日、Twitterで呼びかけた。

この男性と女の子を助けてほしいという声がたくさん届きました。ベイルートの方、彼を見つけられませんか?

地元住民とジャーナリスト、そしてレバノンの活動家の助けを借りて、シモナーソンさんはすぐにこの男性と接触できた。

この写真に写っていたアブドゥルさんは、内戦で避難を余儀なくされるまでシリアで暮らしていたパレスチナ人だ。それ以来、彼はシリアの首都ダマスカスで、周辺が包囲されたヤルムーク・キャンプに留まってきた。CNNによると、ヤルムークは「チフスが蔓延し、武力衝突が絶えず、援助物資も少なく荒廃している」という。

アブドゥルさんは9歳のアブデリアちゃんと4歳のリームちゃんの娘2人を抱えるシングルファーザーだ。彼はなんとか生計を立てようと、ダマスカスから130キロ離れたレバノンの首都ベイルートの路上でペンを販売してきた。

ついに彼を見つけました =)大変だったけど、それだけの価値があった! さあ、彼らを助けましょう!

アブドゥルさんはパレスチナ系シリア人で、この写真に写っている悲惨なヤルムーク・キャンプに滞在している。彼は2人の子を持つシングルファーザーだ。

シモナーソンさんは、彼とその娘たちが「新たな人生」を始められるよう、クラウドファンディングサイト「Indiegogo」でキャンペーンを立ち上げた。当初の目標は5000ドルだったが、わずか30分で目標額を達成したとシモナーソンさんは語った。

現在、10万ドル以上の寄付が集まっている。

「このキャンペーンは、人間性がまだ生きていることの証だと思います」。27日、シモナーソンさんはTwitterに投稿した。

アブドゥルさんは、シリア内戦が始まって以来難民となった400万人のうちの1人だ。国際人道支援NGO「マーシー・コー」はこの内戦を「現代最悪の人道的災害だ」と述べている。

シリア国内でも、700万人以上が難民となっている。

シリアの難民危機についての詳しい情報は、マーシー・コーのウェブサイトを見てみよう。

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