ロキは他の猫とは違う。口からちらりと覗く2本の大きな犬歯のせいで、吸血鬼のように見えるのである。だがこの外見の下にあるのは優しい気性だ。
ロキの主人であるケイトリンさんが、この子猫に最初に出会ったのは、ケイトリンさんがアメリカ・バーモント州バーリントンのチッテンデン郡動物保護センターで働いていたときのことだった。他の動物から襲われることの多かったロキは、隔離を余儀なくされ、オフィスに隠れていたという。
「もらってください」保護されたロキのために作られたポスター
「最初に見かけたのは、こそっと隠れていた机の引き出しから、ロキがちらりと外を覗いたときでした」と、ケイトリンさんはハフポストUS版のメール・インタビューに答えた。「ロキは、私を見て嫌そうな顔をしましたね。スタッフがいうには、心を許した2〜3人のスタッフ以外は、誰のことも嫌がっていたらしいのです。最初の印象はお互いに悪かったのですが、それでも私はなぜかロキの愛らしい顔に惹かれたんです。それですぐに彼女を引き取りました。でも2〜3カ月間は、できるだけ私を避けようとして、ベッドの下に隠れていましたね」
やがてロキは、主人を信頼するようになった。いつしかケイトリンさんがこれまで飼った猫のなかで「最も愛情あふれる猫」となり……今ではケイトリンさんに家中ついて回っているという。
「この子はすごく独特なルックスなんですが、おかしいことはないようです。シェルターから言われたのは、ロキが目を閉じない、ということだけでした」とケイトリンさんは語る。「彼らによると、ロキは健康だけれど、目を閉じることができないようです。2014年に3回獣医さんに診てもらいましたが、ヴァンパイアのような歯についてはとくに何もいわれなかったですね。なぜこんな顔をしているのかは、いまだに謎のままなのです」
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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