銀河系の中心にあるブラックホールを見てみたくないかい?(画像)

天文学者が初めて天の川銀河の中心のブラックホールの X 線写真を撮影した。
ESA/XMM-NEWTON/G. PONTI ET AL. 2015

天の川銀河の中央、ESAのXMM-NewtonでX線撮影

天文学者が初めて天の川銀河の中心のブラックホールの X 線写真を撮影した。

この天の川銀河のブラックホールが撮影されたのは初めてで、銀河系の中心がかなり激しく動いている場所だとわかる。欧州宇宙機関の X 線人工衛星 XMM-Newtonで撮影された画像(上)は、銀河系の中心から1000光年の範囲に広がっている。死にかけている星や、強力な風、高熱のガス、特に超大質量ブラックホールが写っている。

いて座A*と呼ばれる銀河系のブラックホールとその周りの放出物は、画像の中心の一番明るい場所に写っている。

ブラックホールは発光しない。しかし、天の川銀河の中心にあるいて座A*を囲む物体がブラックホールに強い引力で引き付けられているため、X線を含むあらゆる波長の光が相互に排出される。

この拡大図は、銀河系の激しいコア部分である中心部100光年を写している。

この拡大図は、銀河系の中心核100光年を写している。こちらは、軟X線のみが写されている。画像を分析した後、マックス・プランク地球外物理学研究所の国際天文学者チームは、銀河系の中心核がドラマチックな場所というだけでなく、銀河系の中心は、いて座A*が影響を及ぼしているのではないかと結論づけた。

このブラックホールは非常に大きく、太陽の数百万倍の質量がある。銀河系の中心をとらえた新しい画像は、天の川銀河やブラックホールがどのように発達したのか、重要な見識が得られるかもしれない。

この新しい画像に関する論文は、2015年8月19日王立天文学会の月間報告「マンスリー・ノーティス・オブ・ロイヤル・アストロノミカル・ソサエティ」で公開された。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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