ヨーロッパに難民・移民の波が押し寄せている。アフリカ諸国やイラクやシリア、アフガニスタンなど中東の難民・移民たちは、母国の貧困と危険から逃れようと危険なボートに乗ってエーゲ海を渡ってきたり、欧州連合の豊かな国々にセルビアやマケドニアを経由してやって来たりする。
バルカン半島のマケドニアでは8月下旬から、ギリシャとの国境に治安部隊を動員し、催涙弾などを発射して難民の入国を阻止し、国境の中間地帯に足止めしている。マケドニア政府はギリシャとの国境を封鎖し、何千もの人が国境の中間地帯に取り残された。
今回マケドニア国境部隊は、彼らの行く手を阻むため防御の列を作った。彼らは有刺鉄線で線路を遮断し、3000人の移民の群集に音響手榴弾やプラスチック弾を撃ち込んだ。そこには赤ん坊や幼い子供たちも含まれていた。衝突で10人が負傷し、銃弾の破片で負傷した子供もいた、とAP通信が報じた。
この数日、ギリシャとマケドニアの国境を越えて西欧に渡ろうとする難民たちから同じフレーズを何度も何度も聞いてきた。「息が詰まりそうだ」
マケドニア警察の広報担当者はAP通信に、警察と軍は移民の流れを止めるために国境を「制御」すると話した。7月にはすでに39万人の移民が国境を越えている。今後も子供連れの難民・移民については通過を認めるという。
「シリアでは何もかも破壊されてしまったので、ドイツに行って新しい生活を始めたいのです」と、アミナ・アスマニと名乗る女性がAP通信に話した。彼女は、夫と生後10日の赤ん坊と一緒に国境越えしようとしていた。
「シリアの戦火から逃げてきた人たちは九死に一生を得て、ヨーロッパに生きる道を探そうとしているのです。私たちはこの道を、将来へ続く道にしなければいけないのです」と、アーメット・フサさんはロイターに語った。
ヨーロッパへの難民流入は、人種差別主義者や外国人排斥運動の反発にあっている。移動の途中で怯えながら勇敢に立ち向かう難民家族たちの写真である。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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