週明け24日の中国株式市場は大幅に続落して取引を終了した。上海はパニック売りで8%超下落した。上海・CSI300の両指数ともに主要な下値支持線を割り込み、1日の下落率では2007年の世界金融危機以来最大となった。
先週の11%の急落後もなお、当局が週末に政策支援を発表しなかったことで投資家の間で失望感が広がり、上海総合指数は今年の上昇分をすべて失った。
上海総合指数.SSECの終値は297.8390ポイント(8.49%)安の3209.9050。下落率は2007年2月27日以来最大となり、株価は今年初めの水準に戻った。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数.CSI300は314.002ポイント(8.75%)安の3275.534。終値で2014年12月24日以来の低水準。下落率は2007年2月27日以来最大となった。
株価指数先物はすべて値幅制限いっぱいの10%安となった。
中投証券のアナリスト、アレックス・クォック氏は「投資家が過剰反応しているのか、底入れが近いのか、判断するのは困難」と話す。「株式市場はもはや小型の惨事といった状態にあり、反転するにしてもテクニカル的なものにとどまるだろう」と述べた。
主要指数は7月9日の安値を大幅に下回り、一般投資家の間では失望感が広がっている。ある女性の投資家は「先週に市場から資金を引き揚げなかったことを後悔している」と述べた。
あらゆるセクターが売り込まれており、小型のグロース株も国有の優良銘柄も同じ程度、下落している。
プラス圏で終了したのは、上海・深セン市場ではわずか16銘柄にとどまった 。ロイターの算出によると全体の約80%に当たる2000超の銘柄がストップ安をつけた。
香港株式市場も7営業日続落で取引を終えた。海外市場が大荒れとなり、中国経済をめぐる懸念も高まるなか、ハンセン・H株両指数ともに5%超下落した。
ハンセン指数.HSIの終値は1158.05ポイント(5.17%)安の2万1251.57。
ハンセン中国企業株指数(H株指数).HSCEは592.76ポイント(5.81%)安の9602.29。
両指数ともに主要な下値支持水準を割り込むなか、アナリストのなかには株式市場はもう一段下落する可能性があるとみる向きもいる。中国の景気減速、人民元の一段安の可能性、新興国市場からの資本流出の兆候を理由として挙げている。
香港市場はほぼ全面安の展開だった。