安保法案に反対する学生らが、国会前で断食による抗議「ハンガーストライキ」を決行する。学生らは安保法案が「先の大戦への反省を無視した愚かな行為」であり、「法学上のクーデターというべきもの」と主張。法案成立を阻止するために、「生命をかける覚悟でたたかいます」と8月13日に声明文を発表した。
ハンストを主催するのは「安保関連法案制定を阻止し、安倍政権を打倒するための学生ハンスト実行委員会」。上智大や慶応大、早大などに通う学生11人が呼びかけ人となり、27日午後2時から参議院議員会館周辺で、4人のメンバーがハンストを実施する。「無期限ハンストが続く限り、夜間は食べるなどといったことは当然ありません」という。
また、ハンスト実行者の体調管理は医療関係者にも手伝ってもらうという。
ハンスト実行者の1人、上智大2年の井田敬さんはブログで「侵略戦争へのより直接的な関与を可能にするのが今回安保法案によって法制化される集団的自衛権」と主張。集団的自衛権の行使を容認するようなやり方を「転換していく義務が私たちにはあると思います」と訴えている。
また、同じくハンスト実行者の元木大介さん(専修大4年)は、安保法案に反対する声を、安倍政権が「完全に圧殺」と批判。「震災復興や、各地で起こった災害の度に私達を救ってくれた自衛隊の方々を戦場に送るような事を容認してしまっていいのですか」「今こそ、日本という国の立場を改めて考え直すべき」(原文ママ)と、思いのたけを綴っている。
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【UPDATE】2015/08/20 14:17
当初の記事で、ハンストの時間を「初日は午後2時から午後9時まで、2日目以降は午前10時から午後9時までと時間を区切る」としていましたが、夜間もハンスト行為は続行するとアナウンスがあり、修正しました。
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