2016年のアメリカ大統領選に向けた共和党候補者指名争いで支持率首位を走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が、女性蔑視ととれる問題発言をしたとして、南部アトランタで8月8日に開かれた共和党集会への参加を断られた。トランプ氏は9日、複数のテレビ番組に出演して「間違ったことは何も言っていない」などと反論した。毎日新聞などが報じた。
FOXニュース主催の6日の討論会で、トランプ氏は女性司会者のメーギン・ケリー氏から、女性を蔑視した過去のコメントを指摘され、大統領選に立候補する人物としてふさわしいのかなどと質問された。
これに対し、トランプ氏は7日のCNNテレビで「彼女の目から血が流れ出ていた。どこであれ血が出ていた」などと発言した。生理との関係を示唆した発言と受け止められ、同党の集会から締め出されるなど批判が広がっている。
(米国:トランプ氏が反論「間違ったこと何も言ってない」 - 毎日新聞 2015/08/10 10:44)
トランプ氏の招待を取りやめた集会の主催者は、理由について「司会者に対するコメントは、私とはあまりにもかけ離れている」と説明した。これに対してトランプ氏はTwitterで、血が出たのは「鼻から」と釈明。また、次のような投稿をした。
「我が国には『政治的に正しい』愚か者が多い。ばかげたことに時間とエネルギーを費やすのはやめよう」
さらにトランプ氏は9日、CNNテレビの番組に電話で出演し、女性を蔑視する発言をしたと批判が出ていることについて「間違ったことは何も言っていない。賢い私がそんなばかなことを言うと思うか」となど反論した。
トランプ氏は「私は鼻や耳と言おうとした。(女性司会者が抱いていた)怒りを表現する一般的な表現だ」と釈明。他の共和党候補から批判が相次いでいることに関しては「彼らは得点を稼ぎたがっている。世論調査でリードしているのは私だ」と、国民の理解は得られないと強調した。
(時事ドットコム:トランプ氏、「女性蔑視」に反論=「賢い私が言うわけない」-米 2015/08/10 06:47)
トランプ氏は、選挙戦のライバルや移民、女性らに対して放言・暴言を繰り返している。
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