所得の格差は上空からでもわかるようだ。
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ロサンゼルスを上空から撮影した写真家のジェフリー・ミルスタイン氏は、「私たちの生活は『富』があるかないかで、極端なほど違いがでてきます。それが上空からはっきりわかりました。上空を飛んでいると町並みが変わるのが見えるんです」と話す。
ミルスタイン氏は、ヘリコプターで上空約600メートル上空を飛びながら、ロサンゼルス市内にある高級住宅街ビバリーヒルズや、ヨットハーバーがあるマリーナ・デル・レイ、トレーラーハウスが集結した「トレーラーパーク」などを撮影した。
所得の違いは、家と家の間のスペース、道路の曲がり具合、それに全体の色に現れるとミルスタイン氏は説明する。
「まず、家の大きさが違います。所得が低い地域の住宅はとても密集していて、木やプールやテニスコートはほとんどありません。通りはたいてい、真っ直ぐな格子状です」
「所得が高い地域になると、芝生やテニスコート、プールが見えてきます。格子状だった道路が次第にカーブを描くようになり、見晴らしのいい丘に通じることもあります。最も裕福な地域では、大半の家にプールとテニスコートが付いていて、隣家との間が垣根で仕切られています」
「また、裕福さが写真全体の色合いに大きく影響しているということにも気付きました」とも、ミルスタイン氏は述べる。裕福な地域では木々の緑やプールの青が点在している一方で、所得の低い地域は道路に沿って立てられた家々の茶色が目立った。
「上空から撮った写真は、階級や富や住宅の違いを視覚的に表現しています」とミルスタイン氏は言う。「共用のプールやテニスコートが1つだけあるトレーラーパークがある一方で、各世帯にプールとテニスコートがある豪邸が並ぶ丘もあります。これが、ごく少数の人だけが手に入れることができるアメリカンドリームなのです」
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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:佐藤卓/ガリレオ]
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