アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンの最高指導者ムラー・オマル師が死亡したと、BBCが7月29日、アフガン当局者の話として報じた。ただし、タリバンは声明を発表していない。
アフガン政府の情報機関の情報筋によると、オマル師は過去2、3年の間で死亡したという。詳細は発表されていない。
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タリバンの最高指導者オマル師
テレグラフによると、死因についても明らかになっていない。インドのジャーナリスト、ムリチュウンジョイ・クマール・ジャー氏によると、オマル師はパキスタンの治安部隊に拘束されていたとの情報もあるが、真偽は不明。
アフガニスタン大統領府の高官によると、ムラー・オマル師はカラチ市内でパキスタンの治安部隊に拘束されていた。ハミド・カルザイ前大統領の報道官アイマール・ファイジ氏によると、この情報はアメリカのジョン・ケリー国務長官にも伝わっているという。
タリバンはアフガニスタンのイスラム原理主義者による武装集団。1994年ごろから最高指導者オマル師を中心に反政府活動を開始し、1996年に首都カブールを占領して内戦後のアフガニスタンを支配した。2001年3月にはバーミヤンの石仏を破壊し、国際的な非難を浴びた。同年9月11日発生したアメリカ同時多発テロ事件では、アルカイダの指導者ビンラディン氏をかくまったとしてアメリカ軍の空爆を受けて政権が崩壊した。タリバンは2006年以降再びテロ活動を活発化させ、オマル師は国境地帯に潜伏しているとみられていた。
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