7月26日に東京都調布市の住宅街に墜落した軽飛行機が過去にも2回、大きな事故を起こしていた機体だということが分かった。
時事ドットコムによると、事故を起こした飛行機の登録番号は「JA4060」。福生市の不動産会社「ベルハンドクラブ」が所有する単発のプロペラ機だった。機種の正式名は、パイパー・PA-46-350P。パイパー マリブ・ミラージュの通称で知られている。
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この日は訓練飛行で、調布飛行場から約1時間かけて伊豆大島に行く予定だったが、調布飛行場から離陸した直後、約300メートル離れた民家の屋根に接触し、バウンドして2軒隣の民家に墜落した。この民家は半壊し全焼。操縦士を含む男性2人と、民家の女性1人が亡くなった。
飛行場の近くのサッカー場で撮影された動画を見ると、この飛行機が上空を通り過ぎた直後に「ドシャーン」という落下音がしていることが確認できる。
■北海道で着陸ミス、埼玉で自衛隊機とニアミス
政府の運輸安全委員会によると、JA4060機は過去に北海道と埼玉で、事故を起こしていた。2004年10月27日に、調布飛行場から飛来して札幌飛行場に着陸した際に機体が3〜5メートルほど浮き上がり、滑走路の端にある草地に機首から落下した。火災や負傷者はなかった。
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札幌飛行場での着陸ミスの際に撮影された写真
その9カ月後の2005年07月12日には、試験飛行で埼玉県の入間飛行場を離陸した際に、航空自衛隊のC-1輸送機とニアミスした。C-1輸送機の側は相手の接近に気づいて回避操作をしたが、JA4060機は相手に気づいておらず、接触事故が起こる寸前だったという。
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