有史以前の動物たちが生息しているという説で有名なネス湖。湖を見下ろすスコットランドの高地で休暇を過ごしていた家族が、水の上にある異様な物体を撮影した写真(下の画像を見てもらいたい)を撮影した。
ハフポストUS版編集部が6月にこのニュースを伝えた時には、この写真を撮影したアランとアンナのベッツ家を紹介した。彼らは、イギリスの自宅に戻って休暇中の写真をひと通り見るまで、この画像があるのを知らなかったという。アンナの母が撮影した1枚の写真には円盤状の物体2枚一組が写っている。
ベッツ家は、この写真は屋外で撮られたもので、撮影した時、家の中の電灯はすべて消えていたと主張している。
この写真を分析した検証サイト「Metabunk.org」のクリエイター、ミック・ウェスト氏によると、UFO画像は屋内から撮影されたもので、ルームランプと窓際の反射カーテンが2重に写り込んだ結果に他ならないと主張している。
その時、ハフポストUS版編集部は、元の写真がどこでどのように撮影されたかという謎を解明するには、誰かがそのネス湖の休暇用コテージに戻ってそのUFOの一件を再現すべく新しい写真を撮るしかないと結論づけた。
ウェスト氏は、この論争の渦中にあるコテージ「バンロイト・ファーム・ハウス」の持ち主に連絡を取り、その屋内からネス湖を見下ろした最新の写真を撮影するように依頼した。下にあるのが最新の写真だ。
「同じ位置から同じ方向で撮影するようにお願いしました」とウェスト氏はハフポストUS版に語った。「元の写真では、ネス湖に向かってどのような方向で撮ったのかがわかります。そこで私はルームライトが映り込むようにして、できればビデオも撮るようにお願いしたのです。そうすれば、そこにあるいろいろの物のお互いの位置関係がわかりますから」と語った。
実際には、そのコテージの持ち主(匿名希望)は、そのランプをもっと窓の近くまで持ってきて、今回の騒動の発端となった「UFO」の画像よりも大きく見えるようにした。
「100パーセント再現するものではありませんが、比較すれば明らかです。これが元の写真の実態で、形、色すべて同じです。再現した方は形は大きくなってますが」と、ウェスト氏は述べた。
下の画像で左側にあるのが、ベッツ家が撮影した元の写真を拡大したものだ。右側は最近撮った写真で、ランプが反射しているのがわかる。
さて、誰が正しくて誰が間違っているのだろうか? ベッツ家は自分たちの写真は屋外で撮ったと言っているし、ウェスト氏は、新しく撮影した写真によって屋外で撮影されたものではないことが証明されたと主張している。
このUFOのミステリーは誰もが満足する形で解決されるのだろうか。あなたはどう思うだろうか?
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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