アメリカのNASA(航空宇宙局)は7月23日、地球によく似た惑星「ケプラー452b」を見つけたと発表した。これまで発見された地球に似た惑星のなかで最も地球に似ているとされており、NASAの研究者は「地球のいとこ」や「地球2.0」などと呼んでいるという。
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ケプラー452bは、生命が存在できる惑星を探す目的で2009年に打ち上げられた「ケプラー宇宙望遠鏡」を使って観測された。地球から1400光年離れた位置に存在し、直径は地球の1.6倍。地球で言うと太陽にあたる恒星「ケプラー452」の周りを、約385日かけて1周する。
これまで発見された惑星のなかで、地球に最も似ているとされていたのは、2014年に発見された「ケプラー186f」だった。大きさが地球の1.1倍とほぼ同じだったことが、最も似ているとされる理由の一つだった。
しかし、研究者らが「ケプラー452bのほうがより地球に似ている」と指摘するのは、惑星自体ではなく恒星との関係だ。ケプラー186fの恒星「ケプラー186」は太陽のほぼ半分の質量しかないうえに、降り注ぐエネルギーも太陽の約3分の1。そのため惑星のケプラー186fから見た恒星は、正午であっても地球の日没1時間ぐらい前の明るさしかないと予想される。
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一方、恒星のケプラー452は太陽よりも10%大きく、また、20%ほど明るい。さらに、恒星と惑星ケプラー452bとの距離は地球と太陽の距離に近く、適度に離れているため、表面に水が液体の状態で存在する可能性がある。NASAのジョン・ジェンキンズ氏は、「大気があることはほぼ確実」とコメント。しかし、大気は地球よりも濃いのではないかとみられる。活火山が存在する可能性も大きいという。
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