退役軍人たちの手足を失った体に悲しみはない。あるのは自信と美しさだ(画像)

「負傷した退役軍人」はネガティブなイメージをもたれがちだが、マイケル・ストーク氏の写真集「Always Loyal」では、元兵士たちがそのイメージを覆す肉体美を披露している。
Michael Stokes

ロサンゼルスを拠点とする写真家、マイケル・ストーク氏の写真集「Always Loyal」には、イラク戦争・湾岸戦争・アフガニスタンでの戦争で体の一部を失った14人の退役軍人たちの肉体美がおさめられている。

通常、「負傷した退役軍人」はネガティブなイメージをもたれがちだが、ストーク氏が写すモデルたちは自信にあふれている。

ストーク氏はこの作品のアイデアを、アフガニスタンで体に傷を追った退役軍人のアレックス・ミンスキー氏と会ったときに得たという。その時のことを、ストーク氏はこう語る。

「それまでにも、手足を失った人たちの写真をたくさん見ていましたが、ほとんどの写真は失われた手足を強調して、悲しい雰囲気を感じさせるものでした。しかし、私がミンスキー氏から受けた印象は、それとは全く違っていました。だから普通の健常なモデルとまったく同じ方法で、彼の写真を撮影することにしたのです」

ストーク氏が撮影した写真で、ミンスキー氏はモデルとして名前を知られるようになった。そしてストーク氏はこの撮影をきっかけに「負傷した退役軍人」を撮るようになった。

ストーク氏は写真集を出すため、現在クラウドファンディング「Kickstarter」で資金を集めているが、すでに、目標額の48,250ドルをはるかに超える額が集まっている。その資金をもとにストーク氏は2冊の写真集を出す予定だ。

1冊目の「Exhibition」には、ボディビルダーやプロのモデルたちと退役軍人が、2冊目の「Always Loyal」には14人の退役軍人が登場する。ちなみに、Always Loyalというタイトルは、海兵隊のモットーであるラテン語の「Semper Fidelis(常に忠実な)」を英語にしたものだ。

MTVの取材で、ストーク氏は次のように話している。「『あなたの写真は、退役軍人が自尊心を保つ助けとなる』とか、『あなたの写真で、退役軍人は再び自分が人間だと感じることができる』と言う人もいます。そういったコメントに私はこう答えています。『彼らが私のところに来たとき傷は完全に癒えていて、世界に立ち向かう準備ができていました。私が彼らに自信を取り戻させたんじゃない。彼らはすでに自信を持っていたんです』と」

ストーク氏が撮影した肉体美をご紹介しよう。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:平井真弓/ガリレオ]

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