2014年10月の自動車F1日本グランプリ(GP)で衝突事故を起こし、意識不明の重体に陥っていたF1ドライバー、ジュール・ビアンキ選手(25)が7月17日、故郷フランス・ニースの病院で死去した。
ビアンキ選手の家族は18日、ファンクラブのFacebookページを通じて声明を発表した。
ジュールはいつものように、最後まで全力を尽くして戦いました。しかし今日、彼の戦いは終わりました。私たちの悲しみは大きく、筆舌に尽くしがたいものです。ジュールを愛し、献身的に治療してくれたニース中央大学病院の医療スタッフに感謝申し上げます。また、事故後に速やかに彼を治療してくれた、日本の三重県立総合医療センターのスタッフの皆様と、今まで彼の治療に関わっていただいたすべての医師の皆様にも感謝申し上げます。
さらに、ジュールの同僚、友人、ファンと、これまで彼の快癒を祈ってくれたすべての皆様に感謝します。私たちにとって困難を生き抜く大きな力となりました。多くのメッセージを読み、耳を傾け、ジュールが世界中の多くのファンと心から触れあってきたことが分かりました。
(A Statement from the Bianchi Family Nice,... - Jules Bianchi Fan Clubより 2015/07/18)
ビアンキ選手は2014年10月5日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットであったF1日本GP決勝に、マルシャ・フェラーリのドライバーとして出場したが、レース中に他の車両を撤去していた作業車と衝突した。救急車で病院に運ばれたが、意識不明の重体となり、約1カ月後にフランスの病院に転院しても意識は戻らなかった。
BBCによると、ビアンキ選手は2011年にマルシャ・フェラーリとテストドライバーとして契約。フォース・インディアへのレンタルを経て、2013年1月のオーストラリアGPで正式ドライバーとしてF1デビューした。34レースに出場し、2014年F1モナコGPで自己最高となる9位をマーク。ここで獲得したポイントが生涯唯一のポイントとなった。
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