民主党が安保法制に反対するために50万部作成したパンフレットが、内容などに不備があったとして全部破棄されることになった。同党の長島昭久・衆院議員が7月4日、Twitterで「内容的にも問題多く、何よりも党政調のチェックもないまま各総支部に郵送されてしまったプロセスの問題もあり、全部破棄した上で改めて内容を再検討することとなりました」と報告した。
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このパンフレットは民主党広報委員会が作成したもので、「ママたちへ 子どもたちの未来のために…。」というタイトル。子育て中のお母さんを読者に想定して、イラスト付きで説明していた。朝日新聞デジタルによると、街頭や地域の集会などで配布する予定で50万部作成し、7月3日から配布を開始していたという。
「いつかは徴兵制? 募る不安」と見出しが入ったページでは、「○△君入営」の旗を持つ母親が、軍服を着た息子を送り出すように見えるイラスト付きで、以下のように書かれていた。
今回安倍政権は、集団的自衛権の行使を禁止してきた従来の憲法解釈を閣議決定で変更し、限定的行使を可能としました 。
そのようなことが許されるなら・・・徴兵制も同じです。憲法は「苦役」を禁止しているだけで、「徴兵制を禁止する」とは書いていません。徴兵制が禁止されてきたのは、あくまでも政府の憲法解釈によるものです。
今回と同じように憲法解釈を閣議決定で変更し徴兵制は可能であると、時々の政権によって解釈が変更される可能性も、論理的には否定できないのです。
民主党が破棄することになったパンフレットは以下の通り。(同党が公開したPDFファイルより)
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