エジプトの首都カイロで6月29日、エジプト検察のヒシャム・バラカト検事総長を乗せた車列付近で大きな爆発が発生し、バラカト検事総長は死亡し、警官や周辺の市民9人が怪我をした。ロイターなどが報じた。
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KHALED DESOUKI via Getty Images
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2013年6月末に発生した当時のムハンマド・モルシ元大統領へのデモが発生して2年となるエジプトでは、イスラム過激派によるデモが相次いでいる。
モルシ元大統領はイスラム組織「ムスリム同胞団」出身で、2012年にエジプトで初めて行われた民主的な大統領選挙で選ばれたが、2013年7月の軍事クーデターで失脚し、スパイ容疑と大統領就任前に刑務所から脱獄した容疑で6月16日に死刑判決を下された。
BBCによると、クーデター以来エジプト当局はムスリム同胞団への弾圧を強め、活動を非合法化した。バカラト検事総長は多くのムスリム同胞団の支持者を起訴し、死刑や終身刑の判決を下していた。2015年4月には、最高指導者のムハンマド・バディア被告を含む幹部14人に死刑判決を言い渡している。
一方で、イスラム過激派のエジプト当局者に対するテロが激しさを増している。産経ニュースによると、ムスリム同胞団は現シシ大統領政権に対して「平和的な抵抗」を宣言しているが、官憲に対する武力行使は「自衛のために必要」と主張している。
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